復興支援とハッカソン
東北のある営業から連絡が来たのはサクラハッカソンが落ち着いた確か6月頃だったと思う。
"お客様が、はっかそんを前提に商談を考えているとのことなのですが、はっかそんって何ですか?"
詳しく話を聞くと3.11で被災した福島県浪江町が、新しい住民サービスをハッカソンを前提に検討しているという。
"ある人からはっかそんと言えば柴崎さんの所に相談したらとアドバイスもらいまして...ご協力いただけないでしょうか?"
つい先日開催したさくらハッカソンも東北をテーマにしたさくら旅をすることで復興支援支援をする取り組み。これは、縁があるぞと部下には早速さくらハッカソンに参戦したメンバーの派遣を調整するよう依頼した。
さくらハッカソンを実践で活かす
福島県浪江町の取り組みはタブレットを利用したきずな再生・強化事業と呼ばれ、役場の皆さんに加えてCode for namieの皆さんが企画に携われていました。町民を巻き込んだアイデアソンは6回にもおよびハッカソンで出て来たアイデアは770件。プロトタイプは13件にも登ります。
この商談では、当社だけでなく5、6社のコンペとなったようです。アイデアソンやハッカソンに参加した企業がアイデアやプロトをもとに提案し、役場の人たちだけでなく住民のみなさんの意見も取り入れてサービスの開発ベンダーを決定しました。
実は、当社メンバーがアイデアソン・ハッカソンに参加した時にさくらハッカソンに参加したEyes, JAPANのメンバーとの再会がありました。その後、浪江町さまへの提案と開発でお客様と両社が共創することになります。
この浪江町のタブレットを利用したきずな再生・強化事業の詳細は下記のあしたのコミュニティーラボの記事が詳しいのでリンクしておきます。
- 浪江町が挑む"町民のための"タブレットづくり ――浪江町タブレットを利用したきずな再生・強化事業(1)
- 770の町民発のアイデアを「8つの機能」に凝縮 ――浪江町タブレットを利用したきずな再生・強化事業(2)
- 「2017年3月」の先にある浪江町の未来像――浪江町タブレットを利用したきずな再生・強化事業(3)
- タブレットが浪江町に"新しいつながり"をつくる ――浪江町タブレットを利用したきずな再生・強化事業(4)
- "アジャイル型"開発が浪江町タブレットにもたらしたもの ――浪江町タブレットを利用したきずな再生・強化事業(5)
- 未来を担う85年世代が感じた、これからの働き方 ――浪江町タブレットを利用したきずな再生・強化事業(6)
Code for Japanとの新たな出会い
浪江町の商談をキッカケにCode for Japanの存在を知りました。東日本大震災の支援活動を経て米国Code for Americaの日本版として誕生したCode for Japanは、市民参加型のコミュニティ運営を通じて、地域の課題を解決するためのアイディアを考え、テクノロジーを活用して公共サービスの開発や運営を支援していく非営利団体です。
代表の関さんとは、その後さまざまな局面でご一緒することになります。
(つづく)