コトづくり百景 〜手軽にCafeの味わいを「ネスカフェ ドルチェ グスト」
このシリーズでは「コトづくり百景」と題して様々な業種のコトづくり事例を紹介しています。本日ご紹介したいのは、ネスレ日本が提供する「ネスカフェ ドルチェ グスト」。
ネスレといえば、チョコレートのキットカットも有名ですがなんといっても屋台骨は、インスタントコーヒーの「ネスカフェ」。コーヒー党の筆者としては、スターバックスやタリーズが買えない時に仕方なく飲むコーヒーのイメージが強かったのですが、革新的な「モノ(ネスカフェ ドルチェ グスト)」を核にした新しいカフェスタイルを提案する最近のネスレは、ちょっと気になっていました。
従来、コーヒーを飲む方法は、砂糖とミルクを混ぜるだけという飲み方がほとんどでしたが、Cafeチェーンの啓蒙によって、「カフェラテ」「カプチーノ」という新しい世界が生まれました。
業界では、「ブラックカップからホワイトカップに変わった」という表現をしているらしいが、こうしたCafeチェーンの登場によって、消費者の欲望には大きな変化がもたらされたと言われています。
それは、「Cafeで飲んでいるコーヒーを家で飲むことはできないのか」ということ。そこで「カフェラテ」「カプチーノ」を家で飲むマシンとして開発されたのが「ネスカフェ ドルチェ グスト」だった。既に世界の累積販売台数は1300万台を超え、日本でも100万台を突破したヒット商品。誕生秘話は、最近ネスレの高岡社長が出された本『ゲームのルールを変えろ』(ダイヤモンド社)が詳しい。
技術的には、エスプレッソをおいしくつくれるマシンはすでに存在していたという。「ネスカフェ ドルチェ グスト」のイノベーションは、「ミルクカプセル」を使う点。たとえば、ラテマキアートをつくる場合、先にミルクカプセルをセットし抽出し、次にコーヒーカプセルをセットして抽出することで、カフェと同じようなラテメニューを1杯100円程度と手軽な価格で楽しめる。
この「ネスカフェ ドルチェ グスト」、ネスレによる調査によると購入した方の多く生活者は、マシンをリビングに置いていることが判明したらしい。さらに、来客にコーヒーを出すときに、空のカップを提供しているという。
なぜ、自分でドリップしてから提供できるにもかかわらず、そうしないのか?それは、自分のライフスタイルを自慢したいという気持ちからだと分析している。目の前にカプセルを持ってきて「どれにします?」と尋ね、お客さんに自分でコーヒーをいれてもらうというわけ。
また、これも調査でわかったことらしいが、「ネスカフェ ドルチェ グスト」がヒットした一番の理由は、”洗練されたデザイン”だったという。日本の家電製品のなかで、「ネスカフェ ドルチェ グスト」ほどインテリア性を重視してデザインされているコーヒーメーカーはほとんどない。残念ながら日本の家電製品で謳われるのはモノとしての機能ばかりでライフスタイルをイメージするものは少ない。
この可愛らしいエスプレッソマシーンを我が家にも導入したくなって来た。
実は、我が家ではコーヒー党は私だけで紅茶党が主流(笑)ネスレでは、そんな家庭も狙い撃ちにして「ネスレ スペシャル.T 」と呼ばれるやはりカプセル式の紅茶マシーンを市場に登場させている。
これで家庭やオフィスでも素敵なCafeパーティーができるようになった。願わくば、1台で2役のマシンが出たら即購入だと思う。
(つづく)