モノづくりのイノベーション 〜メイカーズの潮流 3Dプリンターの可能性〜
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先週、モノづくりのイノベーション 〜メイカーズの潮流 自ら全身スキャンしてみた!〜でご紹介したFabcafeの体験コースの話を続けたい。
この体験コースは、スキャン、デジタルクレイモデルで修正するところまでだが、本来なら修正したデータをUSBで直接3Dプリンターに接続して”プリント(造形)”する。
《可愛らしいカラフルな10万円台の3Dプリンター♡ご家庭に一台!》
さまざまな”プリント例”が展示されていた。タミヤプラモデルファクトリーでお世話になったツナグデザイン根津さんのジブンドロイドにも再会。ここFabcafeで作られたものだ。
これは、バレンタインデー&ホワイトデー向けに企画された数々。自分型チョコレートや男グミ(笑)
データをつくればこのように型も”プリント”できる。
こりゃ、ちょっとキモいけど大好きな彼女なら舐めたくなるのだろうか(笑)
来年のバレンタインデーにチャレンジしてはどうでしょうか?
プリンタによって造型された原型モデルとバキューム成形されたグミの型(左)これで”男グミ”を作る。
この龍の頭部を見て欲しい。このオブジェを見てクワッチの3Dプリント化も可能だと感じた。このような細かい凹凸や何よりもひげはどうやって再現するのであろうか?素人には後でこのひげを付けたのでは?と考えてしまいがちだが実はそのままプリントしているのだ。
この曲芸のような造形は以下のカラクリで実現する。三次元でプリントする素材は、通常ABSなどを用いるが、それに加えて高温で溶けるワックスを同時にプリントする。下記は、メッシュ上の球体の中に同様の球体がいくつも内包されているデモプリント例。左手はワックスを溶かす前で右手はワックスを溶かし、樹脂のみにしたもの。なるほどこの手があったのかという感じ。
これがワックスを溶かす前の土台のついたメッシュ状の球体。樹脂とワックスを”プリント”して造形している。
これはワックスを溶かした後のもの。いくつものメッシュ状の球体が内包されている。先ほどの龍のヒゲは、ワックスの支柱で支えながらプリントし樹脂が固まった後でワックスを溶解して完成していたのだ!
この場所はショールームも兼ねていて様々なタイプの3Dプリンターも展示されている。こちらは、3DTOUCH。30万円台からラインナップされている低価格3次元プリンター
こちらは業務用ですな。
このFabcafe二階の秘密の部屋は、3Dスタジオ「CUBE」と呼ばれ、3Dプリンターメーカーの3D SYSTEMSを取り扱うイグアス社 、FabCafe、ケイズデザインの共同運営。日頃は、3D SYSTEMSのショールームとして機能していながら、様々なものづくりイベントの会場としても利用されている。
《展示されている3Dプリント作品の数々》
世界的な市民工房のネットワークとしてFablaboがあるが、今後このFabcafeのような企業のショールームと工房のコラボレーションの形態が増えるかもしれない。
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