サービスプラットフォームとコトづくり 〜富士通フォーラム2013で見つけた興味深い3つのサービス〜
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いよいよ本日、最終日となる東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催中の富士通フォーラム2013で展示中の注目したいサービスを3つご紹介したい。
- オープンデータを活用した観光クラウド
これは、行政のオープンデータと民間企業のデータ、地域住民の声を組み合わせて地域の埋もれた魅力を伝えると共に旅行者の利便性を追求したサービスプラットフォーム。
Webルートガイドサービスは、観光サイトから目的地を選択し、車で最短ルートを案内するとともに周遊ルートを自由にアレンジできる優れもの。既存の観光サイトに専用ボタンを組み込むだけで、観光サイト上で先進的な周遊ルート案内が実現できる。
ぷらなび@ami'zは、地域ならではの個店の魅力を発信するための情報発信プラットフォーム。お店の紹介に加え、お薦め情報やクーポンも発行できる。観光サイトなど、地域メデイアと連動して地域の埋もれたお店を浮上させるとともに独自の地域ブランドサイトとしても活用できる。
具体的な青森県のお店の情報例
これらのサービスを提供する観光クラウドは、まさに地域のコトづくりのプラットフォームと言えるかも。地方の観光都市である青森県から始まったことにも意義を感じる。
- 「どうぶつクラウド」がもたらす安心
これは、様々なペットに関する情報を一元管理するペットのライフレコード基盤。飼い主だけでなく、ペットショップやトリミングサロン、どうぶつ保険業者や動物病院、自治体などを繋げる。
スマートデバイスであるわんダント(犬や猫の万歩計。ストレスチェックや外気温も測定)をつけることで愛犬・愛猫の日々の体調管理もできる。
動物健康管理サービスでは、簡単な入力操作によって毎日の健康状態や身長体重、食事の情報を入力可能。
愛犬の健康状態をグラフィカルに表示して確認ができる。
活用の仕方によっては愛犬のでぶ犬予防サービスも実現できる。
従来も動物に関するサービスは提供されてきたが、保険会社や動物病院、ペットホテルなど、個別のサービスでシステム毎にデータが分散していた。どうぶつクラウドは、ペット中心のサービスプラットフォームでクラウド上にサービスが集約され、ペットの生活行動毎に発生する情報の共有・連携が容易に可能になる。
- 「購買客動態検知」による購買行動と動機の見える化
最後は、百貨店などの売り場で従来ブラックボックスとされていた顧客の購買行動にメスを入れる試み。例えば、ネクタイの購入時にどのネクタイを比較検討した結果、最終的に購入したのか購買活動の見える化を行う。
売り場に設置する動態センサーの情報を元に「立ち寄った」「見つけた」「興味を持った」「買おうか検討した」「買った」or「買わなかった」といった人のセンシングを行い、今まで得られなかったマーケティング情報を取得する。
《動態センサー》
この仕組みは、参考出品であったが顧客接点の改善や売り場や商品仕入の最適化、データの利活用など可能性が広がる。購買体験は、顧客にとっての言ってみればコトづくり。新たなモノの革新(動態センサー)により得られるセンシング情報と従来からあるPOS情報、さらにはソーシャルメディアや天候情報など、ビックデータとの擦り合わせにより、顧客にとってワクワクするお買い物体験(コトづくり)が可能になるかもしれない。
個人的には、人口減少が続く中で活性化が望まれる地域のイノベーションにつながる観光クラウドに期待したい。
まだまだ他にも見物がある富士通フォーラム2013ですが残念ながら本日が最終日。お時間があれば是非、ご来場いただき昨日と本日ご紹介したデモだけでも見学して頂ければと思います。
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