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【緊急投稿】ATEM Mini の映像がチラつく!? 乱れる!? その原因は思わぬところにあった!(2021年3月2日追記)

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今日は、本来であれば「リモート研修・講師映像の裏側 一挙公開!」の最終回を投稿しようと思っていたんですが、ちょっと衝撃的なことがありまして、もしかしたらみなさんのお役に立つかもしれないと思い、こちらを投稿することにしました。

はじめに申し上げておきますが、これは Blackmagicdesign社の公式見解ではありません。あくまでも、私の仮説と経験に基づくものです。
(2021年3月2日に追記しました。詳細は一番最後をご覧ください)

ATEM Mini の映像がチラつく

数日前から、時折「ATEM Mini 1号機」から「疾風のZoom号」に USB 経由で送られている映像がチラつくようになりました。最初はそれほどでもなかったのですが、その症状は徐々にひどくなっていきました。まるで、数年前の駅伝の中継で、中継車からの映像が時々乱れたり飛んだりすることがありました(最近はあまり起きなくなりましたね)が、まさにそんな感じだったんですよ。

あ、「疾風のZoom号」とか「ATEM Mini 1号機」とかって何?とお思いの方は、こちらをご覧ください。

で、昨日(2月24日)も今日(2月25日)もリモート研修をしていたんですが、もう看過できないほどチラつくようになりましてね。休憩のたびに、昼休みに、そして24日は研修が終わってから、もう色々なことをやりました。

  • USBケーブルを代えてもだめ、
  • ATEM Mini そのものを代替機と置き換えてもだめ、
  • 「疾風のZoom号」の Windows にアップデートをかけてもだめ、
  • USBケーブルが「疾風のZoom号」に繋がっている USB ポートを変えてもだめ、
  • 電源をとっているコンセントを変えてもだめ、
  • 「疾風のZoom号」を別の PC に置き換えてもだめ、

で、もう八方ふさがりだったんです。謎の電磁波が邪魔をしているのか?とさえ、思いました。

USB接続のキーボードやマウスもおかしくなってきた

そしたら今度は、USB接続のキーボードやマウスの調子が悪くなってきたんですよ。「疾風のZoom号」に繋がっているキーボードやマウスは無線式のもので、USBポートにドングルを接続して使うタイプのものです。まるで電池が切れかかっているかのように、使い勝手が悪くなったんですよ。本当に電池が切れかかっているのかと思って電池を代えてみたんですが状況は変わらず。無線の調子が悪いのかな?と思って、キーボードやマウスをドングルのすぐ近くに持っていったりもしましたが変わらず。

で、ですね。実は、「ATEM Mini 1号機」と「疾風のZoom号」は、直接 USBケーブルで繋がっているのではないのです。途中にバスパワー型の USBハブ があるんです。さらに、キーボードとマウスのドングルもこの USBハブに繋がっているんです。もしかしたら犯人はこの USBハブ?そう思ってUSBハブを変えてみたんですが、状況は変わらず。

しかし、ですね。キーボードとマウスのドングルを USBハブではなく、「疾風のZoom号」に直接つないだら、使い勝手が向上したんです。

ん?

なんと、犯人はファームウェア(仮説)

で、今日(25日)の昼休みに、突然ひらめいたことがあったんです。

待てよ?この記事を書くために、ATEM Mini のコントロールソフトをアップデートしたなぁ・・・

この記事を書く前までは、コントロールソフトのバージョンは 8.5.3 でした。で、この記事を書く際、コントロールソフトを 8.6 にアップデートしたんです。

コントロールソフトのバージョンが 8.6 なら、ATEM Mini のファームウェアも自動的に 8.6 にアップグレードされます。

これ、アヤシイゾ・・・

ここまできたら、もう第六感としかいいようがありません。さっそくコントロールソフト 8.6 をアンインストールし、ここからコントロールソフトの前のバージョン、8.5.3 をダウンロードしなおして、インストールしたんです。

コントロールソフトが 8.5.3 なら、そいつを使って初めて ATEM Mini に接続したら、ATEM Mini のファームウェアが 8.5.3 にダウングレードされます

そうしたら、直ったんです。もう、何事もなかったかのように。嬉しいから赤い字で書きました。

今までの苦労は何だったの?

そうかぁ、

  • ATEM Mini そのものを代替機と置き換えてもだめ、

だったのは、代替機の ATEM Mini もファームウェアが 8.6 だったからか。

ファームウェア 8.6 犯人説も今はまだ仮説の段階

さて、この記事を書いているのは2月25日の深夜です。今現在、Blackmagicdesign社のサポートサイトにはまだ何も情報がありません。ですから、私のこの「ファームウェア 8.6 犯人説」も実は濡れ衣で、たまたま、偶然、コントロールソフトを差し替えたタイミングで真犯人がいなくなって直った、のかもしれません。

しかし、もしみなさんの中で「ATEM Mini の画面がチラつく、乱れる」という症状でお悩みの方がいらっしゃいましたら、いちどファームウェアのバージョンを確かめてみてください。

2021年3月2日追記

このブログを書いた日から、何度かブラックマジックデザイン社とやりとりをいたしました。サポートの方はとても丁寧に対応してくださいましたが、残念ながら当現象がブラックマジックデザイン社のサポート環境で再現しなかったそうです。こちらの設定ファイル(xml ファイル)も送って検証していただきましたが、やはり現象は再現しなかったそうです。

一方、当方では、やはり 8.6 に上げたら不具合が発生します。
何か特殊な条件が整った時にだけ、この不具合が発生するのかもしれません。

ということは、この不具合に悩まされる人はごく少数の人だけ、あるいは私だけ(?)ということになりますか・・・お騒がせしてすみません。

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