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人を動かすものは何でしょうか?様々な「座右の銘」から、それを探っていきたいと思っています

"緊" が "急" にやってくるから「緊急」、というわけでもないらしい

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1都3県に緊急事態宣言が発令されようかというご時世になってきました。

こんな中、年末年始のお休みも返上して新型コロナウイルスと戦っている医療従事者の方々には、本当に頭が下がります。

2020年4月の時点での緊急事態宣言の頃は、それこそ「どう怖がっていいか」すらよくわからない状態でした(その頃から「3密を避けよう」とは言ってましたけど)。今はあの頃とは事情が違いますが、それでもあの頃より状況がひどくなっていることは確かです。「正しく怖がる」ことができるようになっているかどうかはさておき(それができてないから感染者や重症患者の方が激増してるんだろーが、という声が聞こえてきそうですが)、今回は緊急事態宣言とは別の話題です。

「緊急」とは、「事がさし迫って、対策などを急がななければならないこと」(広辞苑)」だそうです。あの時みたいに、ただ熟語をバラしただけの説明ではありませんでした ^^;。

緊.png

今日のテーマはこの「緊」の字。まぁ、なんて緊張感、緊迫感のある字なんでしょうか。見ているだけで気が引き締まります。おそらく世界で一番有名な石猿、かの孫悟空(7つの玉を探していたほうじゃないよ)が頭につけていた輪っかを「緊箍児(きんこじ、金剛圏とも)」といいます。

この字を見ていてふと気になったことがあります。なんでこの字、がついているんだろう。糸にも色々ありますけど、紐や縄と違って、糸ってか弱いイメージがあるんです。紐にも縄にも「糸」がついてるけどさ。

で、色々調べてみたところ、こちらのサイトが一番わかりやすく書いてありました。岡島正尚さん、ありがとうございます。

引用すると(まずかったらご指摘ください)、

しっかり見開いた目の象形(「家来」の意味)と右手の象形」(神のしもべとするの瞳を傷つけて視力を失わせ、体が「かたくなる」の意味)と「より糸」の象形から、「糸でしっかり締める」を意味する「緊」という漢字が成り立ちました。

だそうです。そんな意味があったのね・・・

漢字は、表意文字(1文字に意味がある文字)の一種です。こうやって成り立ちを調べると、面白いですね。みなさんも、試しにご自身のお名前に使われている文字から、その本当の意味を調べてみませんか?

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