18. ライバルは誰?
去る8月3日(日)、岡山市において、私のコミュニケーション系研修の師匠でもあり、話し言葉協会理事、交流分析協会教授でもある下平久美子さんのセミナーが開かれました。
そこでいろいろためになるお話を拝聴いたしました。その内容を、私の考察も含めて、何回かに分けてご紹介したいと思っています。
私も大好きで、ちょくちょく足を運んでいるディズニーランド。あそこが夢の国として、また毎年成長を続ける超優良企業として存在し続けていることは、いまさら説明することもないでしょう。
なぜディズニーランドはあそこまで成長し続けられるのか?細かいことはいっぱいありますが、私が一番重要だと思っているのは、「自分たちのライバルは誰か?」という意識ではないかと思っています。
結論から言えば、ディズニーランドのライバルは、ほかのすべての遊園地や動物園などのエンターテイメントパークや観光地・・・ではありません。彼らは、
ほかのすべてのサービス業がライバル
だと思っています。ショッピングモールやデパート、美容院、レストラン、温泉地、果ては病院やホテルまでもが、自分たちのライバルだと定義しています。
理由はふたつ。ひとつは、「顧客はディズニーランドに行くか、それとも別の場所に行くかを選択する。顧客が選択する可能性のあるものはすべてライバルだ」ということ。そしてもうひとつは、「顧客は意識的に、あるいは無意識に、ディズニーランドと他とを比較する。あのデパートではこういうサービスをしてくれたのに、ディズニーランドではしてくれない、というように。顧客が比較する可能性のあるものはすべてライバルだ」ということです。
そして、ライバルに勝ち、潜在顧客の多くが「ゲスト」としてパークを訪れる(訪れたくなる)ような様々な工夫をしているわけです。オリエンタルランドは、園内を充実させるために、今後も10年間に5000億円の投資をし続けると発表しています。
さて・・・私は法人向けの研修業を営んでいますが、果たしてそれだけの意識があるかどうか・・反省しきりです。私にとってのライバルは何でしょう。そう考えると、私のライバルは、他社の研修会社やe-Learning教材、ではありません。「法人が投資をしようと考えるすべての対象がライバル」ということになります。
みなさんにとってのライバルは、誰ですか?