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人を動かすものは何でしょうか?様々な「座右の銘」から、それを探っていきたいと思っています

確かに、同期はいいもんだ

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この記事は、私の元同僚のブログに対するトラックバックです。

この元同僚とは、新卒入社した会社の内定者拘束時(私の時代には、内定者に「あなたは内定です」と10月1日まで言ってはいけない、という就職協定がありました。その一方で世の中はバブル経済の真っ只中で、超売り手市場でした。そこで色々な会社はいわゆる「青田買い」をして、5月頃から人材確保に努めていたのです。そして青田買いした人材、つまり学生がよその会社に行かないように、あの手この手で『接待』していたわけですよ)に出会っておよそ20年の付き合いです。

彼は、私とはまるで異なる匂いを持っていました。当時の彼をひとことでいうなら「知的な体育会系」。とても熱いのにどこかいつも知的で上品な雰囲気をかもし出しているヤツでした。何事にも一生懸命だし真面目だし、落ち込むときにはこれ以上ないってぐらい落ち込むし、常に一定の成果を上げ続けるし、そしてとにかく私が(人間的に)持っていないものをすべて持っているという感じでした。技術者から教育業界、そして営業マンへと転進しましたが、技術者としても講師としても、そして営業マンとしても常に成功し、お客様や同僚、上司などからの熱い信頼を得ていました。営業に関しては、若くして当時勤めていた会社の部長にまで上り詰め、さらにそこでちゃんと業績を上げ続けていました。

私とは性格も、趣味も、人生としての方向性も、なんの共通点も持っていませんでした(カラオケにはよく一緒に行ったなぁ)。なのに彼はいつも私を友達として、仕事仲間(戦友!)として、時には弟分として認めてくれ、本当に仲良く接してくれました。実は(本人にも言ったことがあるのですが)彼がどうして私と仲良くしてくれるのか、わかりませんでした。私が若気の至りでつまらない行動をとったときは、いつも心の底から「叱って」くれました。彼はいつも自信に満ち溢れ、そしてエラソウでした。それがエラソブッテイルのではなく、気持ちのいいエラさなのです。説得力のあるエラさとでもいいましょうか。それは一種の「カリスマ」なのかもしれません。人間として、すごいんです。私はエラソウな彼を見るのが好きでした。それが楽しくもあり、嬉しくもありました。正直、私の最も身近な、そしておそらく手の届かない「目標」でした。いえ、今でも目標です。

彼は4年ほど前、IT業界からすっぱりと足を洗いました。自分が本当に社会に貢献できることは何か、本当にやらなければならないことは何か、ということを考えた末、まったく異なる業界に飛び込んでいきました。今彼は、成功も失敗も挫折も喜びも、今まで以上に忙しいぐらい経験しています。今までの経験があまり活かせない分野で、孤軍奮闘しています。どんなに辛くても、自分が選んだ道だから、そして自分を信じてお客様になってくださった人たちを裏切りたくないから、今も一生懸命生きています。

私はというと昨年、新しい道を歩み始めました。何から何まで自分で責任をもって仕事をしていかなければならない環境に身をおいて、今までの自分が本当に社会に対して甘えていた面があった、ということがよくわかりました。と同時に、彼(をはじめ世の中の様々な人)が日夜どれだけ必死になっていろいろなものと戦っているか、ということがよく見えるようになりました。あらためて、それを私より3年以上前からやっている彼を、正直すごいと思いました。

私の座右の銘のひとつに、「その立場に立たないと絶対にわからないことがある」というのがあります(座右の銘といほどタイソウなものではありませんが)。当たり前のことなんですが、なかなか気づかないものです。

そして・・・少し前の彼は、とっても悩み、とっても疲れているように見えました。それはおそらく、自分も似たような立場になったから初めて気づくことができた、のかもしれません。その悩みや疲れは、非常に共感できるものでした。落ち込み、悩み、疲れている彼に対して、私を叱ってくれた彼に対して微力ながら私にできることは、その彼の悩みを見抜き、指摘し、「叱る」ことではないだろうか、と思ったのです。あえて、エラソウに振舞わせてもらいました。彼への恩返しのために。本当は、私にそんな力はないのに。でも、私は心の底から、また自信に満ち溢れた、(私にとっては)エラソウな彼に戻ってきてほしかったのです。

彼は私の期待通りに、いや期待以上によみがえってくれました。そして、私の期待通りに、いや期待以上にまたエラソウになってくれました。そして、おそらく今まで以上にお客様にやさしく接することができるようになったことでしょう。そう、そうでなくちゃ。そして、私が疲れたときに、私が目標を見失ったときに、また叱ってやってください。だってあなたは、私の最も身近な、そして永遠に手の届かない目標なんだもの。

同期は財産です。金で絶対に買うことのできない財産です。先輩や恩師とも違うアドバイスをしてくれる財産です。彼は目標であると同時に戦友でもあり、ある意味ライバルでもあり、そして大事な友達でもあります。そんな仲間を持っているということが、とっても幸せであると感じました。

その彼が、このブログを見てとても重要なアドバイスをしてくれました。

「写真を変えろ」と。

もしかしたら、「谷というヤツはいったいどんなヤツなんだ?」と興味を持ってこのブログをごらんになる方もいるだろう。それにたいしてあの写真は、あまりにもひどい。お客様があの写真を見て谷を信用してくださるとは思えない、と指摘してくれました。なるほど、確かにその通りです。そして、こんな方を紹介してくれました。

なるほど、顔写真ひとつで、その人の第一印象はものすごく変わります。それは確かです。そうか、では折を見て、ひとつ私も自分を最大限にアピールできる写真を、お願いしようかな。でもそれまでには時間もかかるだろうから、今までに撮った写真の中で最も気に入っている写真に変えておきましょう。というわけで、このブログの写真を変えました。いかがでしょうか?

私の最も大事な親友へ。この場を借りて。ありがとう。そして、これからもよろしく。

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