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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

組織になじむことって、新入社員だけでなく、キャリア入社社員にとっても結構な難題。

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組織に馴染むこと=組織適応、って、組織の新規参入者にとっては、結構ハードルの高いものだと思う。

私は、新卒で入社したDEC(90年代まで存在した米国のコンピュータメーカー)以来、現在に至るまで、いわゆる「転職」をしたことがないので、
新入社員の時こそ、組織の「新規参入者」の経験をしているものの、それ以降、「新しい場所で1から、ルールを覚えて、文化も覚えて、人間関係も全て作り直して」を苦労した経験がない。
(DECの一部門が独立してできたのが、現在、勤務しているトレノケートなので、転職した、というより、組織の都合で転籍した、という感覚である。

実際、新卒の新入社員は、新入社員研修やら、その後配属されてOJTでの修行期間やらで、毎度、いろんな文化に接し、仕事も覚えないといけないし、知らないといけない暗黙のルールもあるし、苦労する。

キャリア入社者であれば、もっと苦労はあるはずだ。

前職の経験があるため、どうしてもそれと比較してしまう。

比較できる経験があることが、自分の新組織での適応に役立つことももちろんあるが、足枷になることだってある。

「前の会社では、こういう風にやっていた」

が新しい勤務先で、「新風」となって、組織の変革に繋がることもあろうが、たいていの場合は、「いちいち前職と比較されても。ここは、別の会社だし」とあまり歓迎されないのじゃないだろうか。

そんなわけで、キャリア入社の人たちも、組織適応には苦労する。

以前、ある企業から、こんな愚痴(というか、嘆き、というか、困りごと)を聴いた。

「キャリア入社者が、1年以内に離職するケースが増えていまして」
「キャリア入社者が、離職はしないまでも、1年以内にメンタル不全になるケースがそこそこありまして」

折角、採用した社員が、離職したり、求職したりしてしまうのは、組織にとって、痛手である。

働く一人ひとりにとっても、夢や希望を持って転職したはずの会社で、夢破れて、モチベーションやメンタルがダウンしたりすれば、キャリアにも大きな影響を及ぼす可能性がある。

組織になじむ=組織適応というのは、両方の側面から考えないといけない。

まずは、受け入れる組織側の体制、構え、一人ひとりの考え方など。

そして、入社する側のマインド、スキル。たとえば、アンラーニングできるか? 素直に周囲の言葉に耳を傾けられるか? 

組織になじむ=組織適応は、色々な研究もあって、勘所を押さえていくことが大事だ。


おススメの本がある。

●尾形真実哉 『組織になじませる力 ~ オンボーディングが新卒・中途の離職を防ぐ』 アルク

●尾形真実哉 『若年就業者の組織適応: リアリティ・ショックからの成長』白桃書房

●尾形真実哉 『中途採用人材を活かすマネジメント(転職者の組織再適応を促進するために)』生産性出版

●舘野泰一・中原淳 など『アクティブトランジション 働くためのウォーミングアップ


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真夏のこんな暑い時期に!と思われるかもしれないのですが、25卒の内定者フォローは始まりつつあるでしょうし、キャリア入社者は、定期的にやってくる組織も多いだろうと思います。

参加者同士で、情報共有する時間も設けます。

是非ご参加ください。

****参考****

今でもよく聴かれているVoicy。

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