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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

【オンライン研修】「耳」って書いておいてください

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先日、1時間くらいのオンラインセミナーを受講したときのこと。

講師が、

「自宅などの環境やマイクがないなどの理由で、発言できないという方は、お名前の表記に「」と書いておいてください」

と指示していました。

「田中淳子(耳)」

といった具合です。


半分か1/3くらいが「耳」の人でした。私も(耳)と書いておきました。


環境的に発言できないという場合だけではなく、聴くだけでいいので、発言を求めないでね、という人もいるでしょうから、「耳」というのは面白いなと思いました。

Read Onlyならぬ、Listening Only。
LOってところでしょうか?

ああ、それで思い出しました。もう30年以上前の話ですが、「コンピュータ入門」という研修を担当していた昼休み。

「田中さん、外線から電話-!」と先輩に声掛けられました。

電話に出ると、

「あのぉ、今、"コンピュータ入門"を受講している●●と申しますが」

(ん?受講者の方が外線で掛けてくるとは?午後から参加できなくなった、急遽、帰途についた、といったことかしら?と思いながら)「はい。どうかなさいましたか?」

「午後は、一人ひとり当てて、白板に書いてもらう演習をするっておっしゃってたじゃないですか。僕は当てないでほしいんです。」

「承知しました。では、指名しないようにしますね」

ロビーの講習電話から代表に電話をかけてこられていたのです。

午後、教室に戻り、その方を目で確認し、順番に指名すると飛ばしたことがわかってしまうので、ランダムに当てながら、その方は無事指名せずに演習は終了しました。

講師に直接言わず、昼休みに外線電話で連絡してこられた方、そうとうシャイだったのでしょう。

今だったら、お名前の隣に「耳」で済んだのかもしれませんが、何とも懐かしい思い出です。


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