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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

OJT:とにかく文章を書き、文章を読ませたい!

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OJT研修では、新入社員にどんな経験をさせたいか、のブレストをやっています。

「OJTで何をすればいいのか分からない」という若手OJTトレーナーの声を受けて、「だったら、いつどんな経験をさせたいか考えてみよう」(経験のデザイン)とブレストすることにしたのです。

その中で、こんな発言がありました。

いやぁ、とにかく、『国語力』!国語力が大事だ。
仕事ってこんなに文章だらけだと思っていなくて、エンジニアだったら、技術を高めていけばいいのかなと思っていたけど、年次が上がるほど文章とか文書が常について回っていて。

文章(文書)が書けなかったらもうどうにもならないし、読めなくても仕事にならない。

若手の頃、文章(文書)を避けていたから、今になって苦労している。

新入社員には、とにかく、大量の文章(文書)を書かせたいし、大量の文章(文書)も読ませたい。場数を踏んで、フィードバックも多数受ければ、徐々に良くなるだろうから。

ごもっとも。

本当にどんな仕事にも「言葉」は絡んできて、決して避けられない。

たとえば、語彙力や文法力や表現力がないと、言いたいことを文書にして他者に伝えることができない。
たとえば、語彙力や読み取り力がなければ、相手の言いたいことを理解することもできない。

話し言葉も大事ですが、書き言葉も侮れない。

「議事録」でも「電子メール」でもどんなものでもよいから、新入社員には慣れてくるまで、抵抗がなくなるまで、文を書かせたいというのです。

確かに。40代の文章が読めたもんじゃない、というのは、新入社員の文章が読めたもんじゃない、より、悲惨というか、救いようがない感じ、しますもんね。

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この本、本当に良かったです! 文章力を鍛えたい方にはおススメの一冊。

 

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