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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

上司からのプレッシャー

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今朝の中原淳さんのブログを読んでいて、上司からの呪いの言葉ってほかにもあるよなーと思ったので、ちょっと考えてみます。
残業せずに「帰っていいよ」と言われても、帰れなくなってしまう「メカニズム」とは!? ー「些細な言葉ひとつ」から生まれる長時間労働!?

中原さんがおっしゃっていることは、定時に帰ろうとする新入社員に対して、上司の一言「何もなければ帰っていいよ」がかえって新入社員を帰りづらくさせるというもの。

なるほどね。ミライに何が起こるかわからないのに、それを条件にして、「何もないんだったら帰っていいよ」と言われても、「何かあるかもしれないし、帰らないでそれに備えたほうがいいのか」などと悶々としてしまうのは分かります。

それ、定時退社だけじゃないなぁとこれ読んで思いました。

「この週、夏季休暇をとってもいいですか?」
「特に仕事に支障がないなら、いいですよ」

「来週の火曜日、1日、有休欲しいんですけど」
「空いているんだったら、いいよ」

・・・「仕事に支障がないなら」「空いているんだったら」・・・これも、結構呪いとして作用します。

上司が言う「空いているんだったら」というのは、現時点でアポとか差し迫った納期とかがないなら、という程度の意味なのだと思いますが、部下には、「お前、休んでいる余裕あるのかよ!」と詰め寄られている気がしたりもしちゃう一言です。

「いや、納期はないんですが、すべき仕事は山ほどあります」

と部下は心の中で思う。

「するってーと、休暇はやはり避けたほうがいいのかな?」

などと、忖度してしまう。

・・・・

上司になんの悪気もないんだけれど、こういう枕詞を付けてしまうわけですが、じゃあ、二つ返事で、「いいよ」と言えばいいかというとこれまた、難しい。

現に、「やるべき仕事が溜まっている」「約束がある」のに「休暇取りたい」という人だっていないわけじゃない。

「おい、その前にすることがあるだろー」と上司が困惑する休暇申請もあるかもしれない。そこもってきて、「有休休暇は労働者に認められた権利です」などと主張されたりすると、「むむー」と唸りたくなるケースもあるに違いない。だから、

「ちゃんと業務の調整しているんだよね?大丈夫だよね?」という確認を上司はしたい。

この辺って、性善説に基づくか、性悪説に基づくかの違いもありますが。

ところで、2週間前くらいに、遅ればせというか、毎年恒例の10月「夏休み」を取得しました。

その1週間くらい前に、ある会議で、新しいプロジェクトの承認を得た私は、その場で各本部長から、「できるだけ急いでやってください」「10月中に◎◎に着手して」と厳しく言われ、翌週、1週間の休みを予定していた私は、言葉に詰まりました。

「こういう状況で1週間、休むといったら殺されそうだな」

と思い、しばらく、「来週の休暇は、取りやめて、年末あたりにずらそうか」と真剣に考えていました。

休む前週の金曜日、上司に、「来週の夏休み、取り下げようかなーと迷っているんですが」というと、彼は「なんで?」と尋ねました。

「この間の会議で、各部のマネージャから、"急いでやれ""今すぐ"と言われた中で、"1週間休みます"とは言いづらくて・・・」

と答えると、上司、なんと言ったと思いますか?


「ああ、ああいう会議は、いつでも、"今すぐやれ""すぐ結果だせ"と言うもんだから、気にせず、休めばいいですよ」
「気にしない、気にしない」

・・・

というわけで、やはり、予定通り1週間休んだのでした。

そして、いったん仕事脳から離れて自由に過ごしていたら、本当にRefreshできて、心から「休んでよかった」と思ったものでした。

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駒崎さんのこの本、面白かったなー。
仕事いのちな感じの男性が、あることがきっかけでWLBを追求していく、という体験談。

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