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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

声を荒げて叱ってはダメな理由。

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以前もここに書いたような気がしますが、久しぶりに思い出したので、また書いておきます。(いや、初めて書く内容かもしれませんが)

注意する、叱るという場合、声を荒げてしまう、大声になってしまう、怖い顔になってしまうということは、たまにあるかもしれませんが、本当は、できるだけ、自然に穏やかに言った方がいいんですよね。

いつか読んだ心理学者が書いた本に、こんなことが書いてあったんです。

「部下とか子供とかを叱る際に、大声出したり、声を荒げたりしてしまうことがあるかもしれないが、叱られる側にとっては、処理する情報の種類が増えるので、効果的ではない。」

これ、すごくわかる。

たとえば、

「ダメじゃないかっ!なんてことしてくれたんだっ!」

「早くやりなおせっ!」

ってなことを、語尾に小さな「っ」を入れたような強い語調で言われると、その内容より、語調や雰囲気に圧倒されてしまいます。

声の大きさ、語調の厳しさ、表情の怖さのほうに反応してしまい、中身を落ち着いて聴き、考えることができなくなるものです。

叱られたり、注意されたりした側は、対処すべき情報が多く、とりあえず、大声とか怖い顔のほうにエネルギーを費やしてしまうため、叱られたり注意されたりしている「コンテンツ(中身)」をきちんと受け止め、考えることができないというわけです。

「ダメなことは、ダメだと知らしめるために、厳しい語調で言わなければならない」
「優しくなんて言ったら伝わらない」

などと思うかもしれませんが、コンテンツに注目してほしいのであれば、逆効果というわけなのです。

穏やかに、しかし、毅然と、さらに言えば、丁寧な貴重で、でも、とても厳しいことをスパッと指摘するほうが、相手(部下とか子どもとか)には、中身が伝わり、改善へと導くことができるはずです。

イマドキの上司は、下手に怒鳴ったりすると、パワハラ認定されますので、声を荒げるような人はかなり少なくなってきているとは思いますが、声を荒げないまでも、チョー不機嫌そうに振る舞うとか、チョー嫌な対応をする、なんてのも「怒鳴る」「大声を出す」に近いものがあります。

丁寧に、しかし、きっぱりと。

それだけで十分だと思うのです。

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「アンガーマネジメント」。父に読ませたい。

     

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