仕事より大事なもの。
入社3年目までの上司の影響は、その社員のキャリアに一生涯の影響を与えるといった研究があると聴いたことがあります。
それを聴いた際、「えーっと、入社3年目までの上司って誰だっけ?」と思い出せなかった私です。(昔の上司、ごめんなさい)
外資系にいたためか、しょっちゅう上司が変わっていたので(組織変更も年に何度あったか分からず)、誰の元で入社3年を過ごしたか、本当に覚えていないのです。だいたい「あの方、この方だったなぁ」という程度には覚えていますが、配属先の最初の上司が誰だったかは、いまだに思い出せず。
覚えていなくても、良くも悪くも新入社員だった私にいろいろな影響を及ぼしたのだろうなぁとぼんやり30年前を思い出します。
さて、上司というのは、本人がそう思っていなくても、部下に対してパワーを発揮してしまいます。
「上司」というだけで、ポジションパワーがついてくるので、「ちょっとした一言」が「部下」に多大な影響を及ぼす可能性があるわけですね。
度が過ぎれば、「忖度しすぎて、言われていないことまでやってしまう」という負の側面も出てくるかもしれません。
まあ、そんなことは置いといて。
上司に限らずなのですが、言葉というのは「言った本人は覚えていないば、言われた側は覚えている」という側面があります。
いい言葉でも悪い言葉でも、「言った当人はほとんど覚えていない」か「全く覚えていない」のに、言われた側は、いつまでも永遠に覚えていることが多いのです。
嬉しければ、「あの時、あんなふうに言ってもらえてよかった」と発言者はさほど意味なく口にしたテキトーな言葉であってもいつまでも感謝し、
悔しければ、「あの時のあの言葉、一生恨みま~す♪」的に忘れられないこともある。
自分も誰かに感謝されたり、恨まれたりしているのだろうなぁ。くわばらくわばら。
さて、そんなコラムを書きました。
このコラムも今回で36回目。なんと3年も書いてきました。
まもなく終わりますよ。最後はどういう風に締めくくろうかな。
田中淳子の「言葉のチカラ」(36回目) 「仕事より大事なもの」
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1611/14/news023.html
★ ところで、皆さんの「仕事より大事なもの」は何ですか?
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「会社という組織で仕事することより大事なこと」は、この本に詰まっているように思いました。
たまたま見つけたこの本、大阪までの往復新幹線で一気に読み、帰りの名古屋で、また1冊他に買ってしまったのでした。
1日1日を大切に暮らすということは、組織で仕事をすることよりうんと大切な「仕事」なのだと思うのだけれど、都会で会社員なんかやっていると、大量消費社会に翻弄されちゃいますなぁ。
反省、反省。
それにしても、このご夫妻、とても素敵。
ドキュメンタリー番組もあったらしいので、YouTubeあたりを探してみたいところです。
あと、105歳になった日野原重明さんが10年くらい前におかきになった絵本。これは、私が読んでしみじみしてから、甥っ子(7歳)にプレゼントしました。彼は読んだかな?