「女性活躍推進」は「やらなきゃなんない」ことなのだろうか。
「女性活躍推進法」(通称)の関係で、従業員数が多い企業では、「女性活躍推進に関する様々な施策」を取り入れることが義務化されたりして、その中には、たとえば「トレーニング」も含まれるので、対応に追われている企業も多いようです。
「ほら、法律が決まったから、うちの"女性活躍推進"をやんなきゃなんないでしょう。何かしなきゃ、やらなきゃ、国で決めているし・・・早く出さなきゃというので色々検討しているんですよ」
こういう表現をよく耳にするのですが、どうして「やらなきゃなんない」という表現になっていくのだろう、とふと疑問に思うようになりました。
「やりたい!」と言えばいいではないか。
「やんなきゃなんない」というと、やらされ感満載にも聞こえるのですよね。
「やりたいからやる。やる必要があるからやる」と言う風にもっと主体的に考えることはできないのだろうか。
経営者も人事担当者も社員に「主体的になれ!」「自分で考え、自分で選んで、自分から動け!」「じぶんごとで捉えて仕事する人間になれ!」と散々言っていると思うのですが、経営者も人事も「女性活躍推進を"やらなきゃなんない"と言ってしまうのが不思議です。
自分で考えて、自分で選んで、自分から動いて、主体的になって、「自分ごと」でとらえて仕事をする、というのであれば、「女性活躍推進法も動き始めたことだし、うちもかねてより大切なことだと思っていたので、やろうじゃないか!やりたい!やるぞー!」という風に取り組んでみてはどうなのかな、と思うのです。
新入社員をはじめとして若手ばかりが、「自主性がない」とか「他責思考だ」とか「指示待ちだ」とかあれこれ言われますけれど、旧人の自分はどうなのか、と胸に手を当ててよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉく考えてみたほうがよいですよ。