新入社員研修の風景⑨:生活の立て直し
先日担当した新入社員研修での一コマ。
PDCAを回した経験を話す・・・みたいなワークをやっていた時のこと。
各グループでどんな話が交わされているのかぐるぐる周りながら聴いていたら、非常に面白い(興味深い)話をしている男性がいました。
彼は18歳にして初めての一人暮らしを経験中とか。
「これまでは、お母さんが全部やってくれていたから、一人で何もかもするというのが初めてで」
と話し始めました。
土日にやることがたくさんあって(そりゃそうですね。洗濯、掃除、買いだし、料金支払い、クリーニング出し・回収、炊事などなど)、慣れないからだらだらと、というか、段取り悪く取り組んでいると、気づけば夜になる、というパタンを繰り返してしまったそうです。
初めての事ばかりなので、効率よくできないだけじゃなくて、一つ一つの作業(仕事)の流れも悪いのでしょう。
ある時、「これではいけない!貴重な土日が家事で終わってしまう」と思い、計画を立てることにしたと言います。
以下は想像です。
土曜日。
7時起床。
洗濯機を回しながら、朝ごはんを作る
朝ごはん食べる
洗濯ものを干す
食器洗ってしまう
掃除機をかける
買い物に行く
冷蔵庫にしまう
新聞を束ねる
溜まった郵便物を片付ける
・・・・
こんな風に何時から何をどんな風に片付けるかという計画を書き出したようです。
その通りにやったら、時間が有効に使えて、かえって自分で使える自由時間が増え、遊びにも行けるし、リフレッシュもできるし、夜も早く寝られるし、結果的には、「時間に余裕」が持てただけではなく、健康にもなってきた気がする、と話していました。
彼は、自分の生活の立て直しについて、PDCAに当てはめて他の皆さんに説明していたのですが、これを聴きながら、他のメンバ(同じように新入社員です)も、「そうかぁ、そういう日常のちょっとしたことでもPDCAはできるんだなぁ」と感心していました。
お母さん(お父さんも)、
息子さんは、一人で頑張って生きてますよぉ~。
そして、今ごろ、親のありがたみをかみしめていますよ~。
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南シンボーの『対岸の家事』。面白くておかしい本です。何回も読み直してしまう。
たかぎなおこさんの本、ほのぼのしてて、好きなんですよねぇ。
Amazonで「ひとりでできた」で検索したら、これが見つかりました。昨夜、私が探していたもの。