電子書籍のいいところと困ったところ
昨年、一念発起して、iPad mini 4を買った私です。
買うつもりもなかったソレを買ったのは、「iPhone6s」を買うと、今ならiPad miniの3か4が格安?でついてくるよ、みたいなことをauショップのお兄さんに言われたからです。
買うつもりはなかったものの、欲しいなぁ、とは以前から漠然と思っていたため、「今ならついてくる(タダじゃないが)!」という言葉に惹かれたのと、「iPhone6s購入(4sからの買い替え)」に十分疲れ果てていたのもあり、「一遍にいろんなものが手に入るなら、もう全部買ってしまえ!」と自暴自棄、いや、やけくそ、いや、大らかな気持ちになって、即断したのでした。
この時は、そのおかげで、ビックカメラのauショップに、おそらく4時間くらい陣取っていたはず。本当に疲れた。
それはさておき。
iPad mini4。
何に使っているか、というと、一番活躍しているのが、「kindleアプリで電子書籍を読む!」です。
色んな本をぽちぽち買って、読んでおります。新幹線の中でぽちり、満員電車の中で新刊をぽちり。どこでもぽちり。便利便利。
買うまでは、「電子書籍なんて、けっ!わしは、紙の本が好きなんだ。紙をめくってこその本だ。装丁も好きだし、紙の質感も大事だし、だいたい、ああ、半分くらいまで来た。最後のほうにやってきた。残り2㎜くらいだ、と実感するのが読書の醍醐味じゃ!」と思っていたわけです。
だがしかし、電子書籍、いい。とても便利。
何冊でも並行して読める。10冊くらい同時並行で読める。でも、重さ均一。同じ、重さ。iPad mini4分。 「りんご3個分」と同じくらいじゃないか。
最近の本は、400P とか500Pとか平気で存在する。リアル書店で積んであるのを見ると、「げげげ」と思うことも増えました。
(この辺は、「ホリイのずんずん調査」で以前、調査されていた。ホリイ氏によると、「皆がパソコンで原稿を書くようになったら、やたらと小説が分厚くなった」という仮説を立てて検証していたことがある)
電車の中では、片手で本を、もう片方の手ではつり革に捕まりたい。
片手で持てるといったら250Pくらいまで。
電子なら500Pでもなんでも抵抗なく片手で読める。しかも、あまり厚さを気にしなくて済む。気づいたら、読了している。
・・・というわけで、最近は、すっかり電子書籍はいいなと思うようになったのですが、困ることもたまにあります。
「下町ロケット」面白かったよぉ、と母に言ったら、「貸して!」と言われたのだけれど、電子で買っていたので、「ごめん、貸せない!」ということになり、本のまた貸しとか本のプレゼントが出来なくなりました。(これは、出版社や著者にとっては、いいことなのかもしれませんが)
さらに、「本にサインしてください!」と言いたいけれど、「あ、電子だった」と気づき、著者にサインをいただくことができない。
あと、研修会場に「参考図書」を並べておき、事後の学習に役立てていただいているのですが、電子書籍は、展示が出来ない。
・・とまあぁ、そういう些細な点で、電子のデメリットもあります。
人によっては、「資料は紙で、読み捨てていくはやりものは電子で」と分けていたり、「電子で読んだ中で手元に紙で置きたいのはさらに紙で」買ったり。
色々なスタイルがありそうです。
いずれにしても、読書離れがどんどん進んでいるので、紙でも電子でも、たくさん本を買って、読んで、本を大事にする文化を育てることに寄与できればと思います。
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有川浩さんのこの文章、心に残ります。
エンタメの未来が危ない!
作家・有川浩が決意の緊急提言「新刊本を買う意味」
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そして、しつこく新刊本について。
『ITエンジニアとして生き残るための「対人力」の高め方』
2016年3月18日発売予定です。