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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

美容師のOJT

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3連休、いかがお過ごしでしょうか。今日を日曜日だと勘違いした方が日本全国に3450人くらいいるんじゃないかと思いますが、私もその一人です。

さて、美容院に行きました。何年にもわたり、私の髪を担当してくださっていた美容師さんが、

「田中さん、突然ですが、私、今月末で退職するんです」

とおっしゃいまして、

「ええええーーーーーーーーー!?」

と驚いたのでありました。折角阿吽の呼吸だったのに、残念だー。(私、額の真上につむじがあるという非常にメンドクサイ髪の生え方をしておりますのです)

田舎に帰るんだそうです。とりあえず。

「これまで夏休みといっても最大で3日しか連続休暇取れなかったから、しばらくのんびりしようかと思って」

と。

ハードワークですよね、美容師さん。

朝9時から夜21時までくらいはお店にいるように見える。毎日12時間以上。大変だ。

彼女が「今度新人が入ってくるのですが、新旧交代って感じです」みたいなことをおっしゃるので、ついむくむくと取材したくなり、色々とインタビューしました。

美容師さんになるためには、2つの方法があるんだそうです。(私が理解した内容を以下に書きますが、何か間違いがあったらごめんなさい)

●美容の専門学校を出て試験を受け、資格を取る方法

●高卒でお店に就職し、アシスタントをやりながら、合間に夜間や通信で勉強し、試験を受けて、資格を取る方法


資格を取ってから入ろうと就職してから資格取る勉強をしようと、いずれにしても、お店では「ザ・新人」なので、最初は、掃除くらいしかすることがないそう。

シャンプーを担当するためには、夜な夜な、人形の頭で練習し、かなり上手になったら、生きた人間で練習し、試験を受けて合格したら、お客様のシャンプーを担当できるのだとか。

だいたい2ヶ月くらいはかかるとのこと。


シャンプーと簡単に言うけれど、席からシャンプー台に案内し、椅子を倒し、アタマ濡らして、「お湯加減は?」みたいな質問をし、「洗ってるなぁ」と実感してもらえる洗い方をしなければならないし、流し残しもダメだし、顔やあちこちに水がかかってもダメだし、第一、慣れていないと、髪の毛に指がからまって、ぐちゃぐちゃになっていってしまうのだそう。

へぇー、そうなんだー。と驚きの話の連続。

「1080円を払った甲斐があった!」というシャンプーをしなければ、お金いただけないので、練習して、試験も何度も落ちることがあるんですよ、と彼女。

ひとつずつクリアしないと、人の髪を切るところまではいかないんだなぁー。

ところで、

「怖い先輩」がいると、新人は近寄らなくなり、「優しい先輩」にばかりつくようになる、とか。

少し注意すると、「怖い」といって離れるし、やめちゃうこともあると言います。まあ、これは、会社員でも同じかな。


「あのね、優しい先輩は、いざって言う時絶対に助けてくれないからね!って言うんですよ」

名言だなぁ。

優しい先輩は、新人のことを思って優しいのではなく、相手のことなど関心がないから、どーでもいいから優しくなるのであって、新人が困難な状況に陥っても手助けもしない、というわけです。なるほど、そうかも。

厳しい先輩は、相手が成長してほしいという思いがあるから、新人が困難な状況に陥ったら、ちゃんと助ける、というのですね。

分かるわー。

今度、新入社員研修で、この話、紹介しよう。

「いい先輩」は、「どーでもいい先輩」でもあるわけですね。

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さて、発売から4日目、たくさん売れているようです。ありがとうございます。

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「生意気な後輩をどうする?」という内容のトピックもありますよ。

 


2013年に出した2冊もまだまだありますよ。

●部下後輩指導に役立つたくさんの事例を扱ったもの と
 

●自分自身の考え方や行動に「ファシリテーション」の考え方を適用してみようという本。

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