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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

くだらないので話題にしたくないけど、一応、書いておくかという矛盾^^;:「新入社員のタイプ」

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「正式書類なので、ボールペンなど消えない筆記具で記入してください。鉛筆など消える筆記具はダメです」

というのは、むかーしから言われておりましたが、さて、ここへきて、「これはいいの?OK?NG?」と思うものが登場し、世の中に満ち溢れてきました。

「フリクション・ボールペン」!

これ、「ボールペンなど消えない筆記具」なのか、「鉛筆など消える筆記具」なのか。

もちろん、「消える筆記具」なのだけれど、「ボールペン」なので、「消えるけどボールペン」という、正式書類を書く際のルール外の物件になるわけですね。


で、たぶん、厳密にいうと「フリクションタイプのボールペンは、消える筆記具なので、正式書類のサインなどはダメ」ということになるんじゃないかと思われますが、
書かれたものが「消えないボールペン」か「消えるボールペン」かというのが実にわかりにくい。

その上、最近、ボールペンといえば「消えるボールペン」しか持っていない方も増えている。(というか、最近は、筆記具を全く持ち歩かない人も微増している)

さて、これ、どーしたらいいんでしょうね?という素朴な疑問を抱えていたら、出ましたよ、毎年のこれ。

まだ入社もしてないし、どんな方たちなのかもわからないのに、「今年の新入社員のタイプ」(by 生産性本部)

平成27年度は、「消せるボールペン」型ですと。

ああ、くだらない。くだらないなら、シェアしないのが一番なのだけれど、読んで一緒にフンガイしていただきたいので、リンク貼っておきましょう。

平成27年度新入社員のタイプは「消せるボールペン型」
http://activity.jpc-net.jp/detail/lrw/activity001438.html

これね、検討委員会みたいなのがあると思いますが、たぶん、こういう順番で考えているんじゃないかと思うんです。

「ねぇ、ねぇ、平成26年くらいに流行ったものってなんだろう?家電とか、何か」
「そうだなぁー、STAP細胞?」
「それ、新入社員のタイプにするのはどうかな?」
「まずいね」
「じゃあ、あれは? ほら、"アナ雪"!」
「お、いいね・・・、でも、ディズニー方面から何か言われそう・・・」
「だね」
「ほかにはないかなぁ・・・。うーん、ふなっしー」
「それ、平成26年度じゃないから」
「うーん、じゃあ、・・・・」 (ペン回しを始める」
「・・・・」
「あ、これだ!」
「これ、ってどれ?」
「君がぐるぐる回している奴!」
「あ、消えるボールペン、消せるボールペン、・・・」
「これなら、何かこじつけて解説文書けそうじゃん」
「そうっすね」
「それで決まりね」

・・・タイプ分析をしてから命名しているのではなく、先に流行りものを一つ見つけ、そこに後付で意味・解説をつけているという、そういう決め方に違いない。


これから社会人になるという若者を揶揄したようなこの「新入社員のタイプ」、ホントに辞めちゃえばいいのに、と思っていたら、こんな記事を見つけました。私と同じように怒っている人がいた!(笑) 同志、同志、嬉しい。

いい加減にやめてもらいたい。「今年の新入社員タイプ」発表・・・」 (横山信弘氏)


もう、ホントにねぇ、困りもんです。

さて、そんな中で、東京大学の中原淳さんが書かれていることには、なるほど、同感だなあ、と思いました。

「イマドキの若者」は、「覚醒」しているし、「イマドキの若者」には、いろんなことが「バレている」。

非常に納得。

2011年度から新卒新入社員の質は劇的に良くなりました。震災の影響もあれば、就職難だったことも影響しているかと思われます。徐々に回復してきているものの、新入社員の「優秀」ぶりというのは変わっていません。(2015年度は売り手に転じかけているので、少しばらつきは出ると思われますが)

その「優秀」ぶりというのは、一言でいうと、「およそ新入社員らしくない」若者が増えたということです。

言わなくても挨拶する。
言わなくても遅刻しない。
言わなくても忘れ物しない。
言わなくても30分くらい前には出社している。
言わなくても日経新聞を読んでいる。

当たり前じゃん、と思うかもしれませんが、新入社員というのは、特に、新入社員研修においては、

言っておいても挨拶しない
言っておいても遅刻する
言っておいても忘れ物する
言っておいてもぎりぎりに来る
言っておいても新聞なんか読まない

という姿がふつうでした。 世話焼けるわー、というのが新入社員"らしさ"でもありました。
バブル世代はもとより、その後、10年くらい前までの新入社員は、注意・指導することが多くて、人事の方も大変だったのです。

しかし、今や扱いに苦労することはありません。それだけ、きちんとした若者が増えたということです。

中原さんの言う「覚醒」「ばれている」というようなことが、彼らの行動をそうさせている面もあるのかもしれません。

さて、入社式まであと1週間。
今年はどんな新入社員に出会えるでしょうか。

毎年新入社員研修、楽しみなんですが、だんだんこちらの年齢が上がってきてしまい、申し訳ない気持ちもあります。
(ある企業では、「新入社員研修の講師は、50歳未満に限定してください」と言われたこともありました、そういえば。)

というわけで、「消せるボールペン」などというどーでもいいラベルは置いといて、新しい方をまた迎え、旧人も新鮮な気持ちを持ち直しましょうね、っと。

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