腹黒い私の癒し系コラム、公開されました:「箇条書きのメール」
先日、自分の誕生会を企画したところ、担当編集者さんが駆けつけてくださり、私のことを「腹黒いのに癒し系コラムを書く人」と紹介された・・・田中淳子です。ども。
おっしゃる通りで、本当に腹黒いわけですが、「癒し系」コラムを書いてね、というオーダーに従いまして、「あること、あること」(あること、ないこと、ではない!)をつらつらと書き綴っております。
このコラムを書くと、私自身が癒されます。
なぜかというと、自分がかつて(いや、今でも、ですが)、大勢の人に助けられてきたことを思い出せるからです。
仕事していると、というか、生きていると、何かとツラいことだの、悔しいことだの、地団太踏みたいようなことだの、多数あるわけですが、それでも、その時々で、何か声を掛けてくれる人に出会うのですね。
それを「コラムを書く」というミッションの元、月に1回思い出し、自分なりの棚卸をするのです。
時々、ネタ切れになって、「こういう話を聴いたことがある」という他者の経験をモチーフにすることもありますが、大半が私自身の経験です。
腹黒い私が書いた癒し系コラム、ぜひお読みください。
@IT自分戦略研究所 「言葉のチカラ(15)」 箇条書きのメール
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どのくらい腹黒いかというと、ですね、先日、満員電車の中で人の迷惑省みず、分厚い漫画雑誌を延々と読んでいる長身の男性がいました。
この方、私の頭上に肘があるような長身で、私の頭上で、両手に持った漫画をめくり続けているのですね。なぜか気を遣って私が首をかしげてあげていて、ふと「なぜ、この人が漫画を読むために私がずっと首を傾けていないといけないんだ!」と我に返りまして。
で、こりゃいかん、私が首を傾ける必要はない、がーんとぶつかってやれ!とふつうに首を縦に戻したところ、漫画の角が頭にぶつかっていたかったのです。でも、向こうも漫画雑誌をさらに上の方に持ち上げて、それでもまだ読み続けていました。
なんせ朝のチョーラッシュ状態。
ここで、「ったくもぉー。なんでこんなに混んでいるのに、大の大人が漫画読み続けているのよー」と、この白髪のロマンスはないグレーな男性に心の中で毒づいていたのですが、ふと、「ここまで真剣に読むからには、何か事情があるのかもしれない」と考え始めました。
ここから妄想シーン。
この男性は、漫画の編集者で、自分が初めて担当した漫画家の作品が掲載されたのが今日で、担当した漫画家の作品を朝一番で紙面で読むことが楽しみだった。 白髪だから、編集者として苦節25年、ようやく、自分が担当した作家さんがデビューした!
とか、
この男性は、この漫画を電車を降りたらだれかにプレゼントしなければいけなくて、新宿三丁目までは7分しかなくて、その7分になんとしてでも全ページを読み終えないといけない。
とか、そんなことをぐるぐる考えているうちに乗り換え駅に尽きました。
・・・というほどに腹黒い私です。
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癒し系といえば、これらの本は癒されます。最近、「ほのぼの系小説」を嗅覚で見つけるのが得意になりました。「かもめ食堂」は有名ですが、他の2冊はリアル本屋さんで棚差しから発掘した逸品。
ほのぼのします。