オルタナティブ・ブログ > 田中淳子の”大人の学び”支援隊! >

人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「男性がそれでいいならいいかな」と女性が受け入れてしまうのはいいのか、悪いのか。

»

マリコさんのエントリーを読んでいて、なんとなく分かるなと思ってしまった。

「セクハラ、私は倍返しにする自信ありますんで大丈夫です」「あなただけ被害に合わなければいいの?」。(ニュアンスです。倍返しなんてマリコさんは書いていないけど)

これとは例が違うのだけれど、時々、

「男の人がそれで気持ちよく仕事ができるのなら、多少のことはいいじゃないかと許す」

という女性がいて、その「多少のこと」とは、どのレベルかと尋ねると、「それ、多少のこと、じゃないんじゃないか」と思うような場合もある。

たとえば、

「職場で、男性同士が下ネタで盛り上がっているけど、それで楽しいならいいか、と適当に合わせている」

とか

「同じ職種なのだけれど、女性にだけお茶当番(例)があって、変だなと思いながらも、まあ言っても仕方ないかと思ったり」

とか。

自分が当事者じゃない場合、「それ、文句言った方がいいよ」とか「是正すべく動いたほうがいいんでないの?」などと言うのも余計な口出しなのかなと思ったり、誰かがアドバイスしないと「変だよ」と気づかないかな、とも思ったり。

当事者が「まあ、いいか、下ネタくらい」「いいか、お茶くみくらい」と"許容"しているのなら、他人がとやかくいうことではないのか?

ここ、よく迷う。

マリコさんは、年長の女性に「あなただけよければいいの?」と問われたそうだけれど、「ま、いいかな」と当事者が思っていたら、ハラスメントじゃない、ともいえ。

ん?これ、どうなんだ?

下ネタと女性だけのお茶当番は、ちと種類が違うけれど、いいのかな、当人がよければ。

1つ言えることは、「男の人が気持ち良く仕事をするため」に女性が働いているわけじゃなく、「誰もが気持ちよく働くため、誰もが少しずつ努力する」ということのほうが私にはしっくりくる。


Comment(1)