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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「過度な配慮が女性のチャンスを奪う」可能性。

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ちょっと長めの夏休みを取り、先週半ばから仕事復帰。

この休暇中、身体に大きな変化がありました。大異変(?)と言っても過言ではありません。

まつげが生えそろったのです!

ん?なんだ?まつ毛? と不審に思われるでしょうが、まあ、聴いてください。

かれこれ1年くらい前から右目のまつ毛が脱毛してました。それも、ど真ん中が1㎝ほどの幅で全くまつ毛が存在しない状態。少し生えてもまたなくなる・・。

以前、「まつ毛が抜けるのもストレス性の場合がある」と聴いたことがありますが、「そうかなー、どーかなあー」と思っていました。

ところが、12連休が始まって1週間もしないうちに、まつ毛がびしっと生え揃ってしまいました。10日目には、完全に通常の長さにまで。もう、ものすごい勢いでまつ毛が伸びたのです。

ひさびさにビューラー(まつ毛のカラー)でくるんとできるように。

仕事休んだら、まつ毛が生えた! 素晴らしい。



さて、先週10月16日(木)公開された『上司はツラいよ』がとてもとても読まれています。RT(Twitterでリツイート)されているのを見ると、男性の反応のほうが多いような印象です。(あくまでも印象)

過度な配慮は女性の可能性をつぶすこともあるからダメなのよ」という話です。

(※「余計なお世話」という過激なタイトルは、編集部が付けています。)

先日もこのブログで紹介した本・『「育休世代」のジレンマ』にも「過度な配慮」が離職へ追いやる話が出てきます。


どういう状況かというと、
●出産して、育児中という理由で、いわゆる「閑職」あるいは、「負担の少ない」業務に
配置転換させられる
●会社としては、「大変でしょう。子どもが病気になっても帰りやすいように。給料も変えないし、楽なほうがいいでしょう?」と配慮をしている
●実際、給料が下がったわけではないのだが、その仕事は、産休前に携わっていたものとは
異なり、やりがいを感じられないケースもある
●そうすると、「こんなことをするために、幼子を預けてまで私は働いているのか」
と思うようになる
●そして「だったら辞めるか」(転職・離職)となってしまうケースがある
●その時、周囲は、「やっぱり、子どもを産むと、以前のように仕事一辺倒じゃなくなるのね」
「子ども産むと、子ども中心ではなくなっちゃうのね」「子ども産むと、やる気減少するのね」
と思ってしまうけれど、話はそんなに単純ではない・・
・・こんな感じです。

ありうる話だと思います。

「過度な配慮」が女性を離職に追いやる。

以前、こう話す女性がいました。彼女は、結婚はしていて「子どもはいない」と話していました。20代後半の方です。

「私は、”ふつう”に働きたいんです。バリバリじゃなくて、ふつうに。 女性って、長く続けようとすると、バリバリじゃないとダメみたいな感じがするんです。ふつうじゃダメなんでしょうか?」

・・・すごくよくわかる。

女性だけです、きっと。「バリキャリ」とか言われちゃうの。
「女捨てて頑張る」なんて言われちゃうのも。

男性だったら、「あいつ、男捨てて頑張ってるなぁー」とはほぼ言われないだろうなぁ。

女性が「ふつう」に働けること、とても大事なんだけれど。



「そうは言うけど、男と女は違うじゃん」というセリフも何度も耳にしましたが、生物としての男性と女性は、違うのは当然です。 同じように扱って!というのは、そういう話ではなくて、機会を均等にということ。

たとえば、「力仕事は男がやるから、お茶くみは女性が」といった分け方ではなく、「力仕事と来客へのお茶出しの二つを今しなけりゃならないのだけど、どちらをやる?」と聴いてくれて、「あ、私(女性)は、力仕事がいいわ」とか「オレ(男性)、お茶出しますよ」とか、どちらもチャンスがあって、性別で決めつけられないこと・・・。そういうの、理想なんだけれど。(同一条件で雇用されている場合です)


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