オルタナティブ・ブログ > 田中淳子の”大人の学び”支援隊! >

人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

日本酒と歴史の関係を勉強してみんとてするなり。

»

私が愛用しているデパート・池袋東武百貨店のデパ地下の日本酒売り場で先日「氷を入れて飲むとおいしいよ」といったブルーのお揃いの札が付けられたいろんな銘柄の日本酒がずらっと並んでいた。瓶も薄いブルーで涼しげ。1本買ってみたら、おいしい! 夏にとても合う。

氷を入れることで、もちろん薄まるのだけれど、冷えて香りもあっておいしい。
そもそも悪酔いしないためにも、気分よく飲むためにもお店ではよく「アルコール摂取したら、同量の水を飲むのだよ」と教えてくれることも増えた。だから、理に適っているとも言えるのかな。

氷を入れてロックで呑むという呑み方をするかどうかはおいといて、「お酒と同量の水を飲む」ことは酒造組合でも推奨されている。これ、ちゃんと名前がついていて「和らぎ水」と言うようだ。

→ コチラを参照。


最初に「同量の水を飲んでねー」と教えてくれたのは、上杉孝久さんだ。以前、東武百貨店地下に「楽」というBarを経営なさっていて、そこで知り合ったお友だちである。

上杉さんが以前「獺祭全種類を呑みまくる会」というのを開いてくださったことがあり、お店貸切で私の仲間10数人でこれでもか、これでもかと獺祭を呑んだこともあった。この「楽」というBarは、東武百貨店の地下大改装に伴ってCoseしてしまい、私の唯一の一人呑みBarがなくなり、寂しい限りである。

その上杉孝久さんがこのたび、日本酒の本をお出しになった。これが面白い! 友だちだから宣伝するわけじゃないが、こういう本はあまり見なかったかもしれない。

「日本酒」と「日本の歴史」を絡めたものなのだ。

上杉孝久さん著 『日本史が面白くなる日本酒の話』 サンマーク出版


縄文時代から始まってどんな風に人々の生活が変わり、どんな風に日本酒ができてきて、どういう風に日本酒が使われ、呑まれてきて、どう発展したのか、ということが分かりやすく書いてある。

「無礼講」と言い出したのは、後醍醐天皇らしい・・とか、
お酒が発展してくると、だんだんと「買うもの」になってくる・・・とか、
そうなると、仕事しなくなる人も増えたので、禁酒令みたいなものが出てくる・・・とか、
二日酔いのために「お茶」が使われ、お茶も広がった・・・とか。

まだ戦国時代あたりまでしか読み進んでいないのだけれど、夏休みに寝っ転がって読むのに最適じゃないかと思い、ご紹介。

上杉さんは、上杉謙信・鷹山を祖とする上杉子爵家9代目当主でもあり、以前、お店をやっていらした際は、「これは、秀吉から下されたもの」なんてうつわが出されたりして、「うひょー」と思ったものだった。

カルチャー講座もお持ちで、私も1年くらい通ったことがあるのだけれど、こちらもおススメ。講座ないであれこれ呑みまくって、学んだことを何も覚えていない・・という・・。
「ああ、美味しかった」という記憶と「見つけて買おう!」と思い撮影した瓶のラベル写真だけが残っていて、これはこれで楽しい講座です。(あ、すごくまじめにメモして、勉強している方もたくさんおいでなので、ただ呑んで楽しんでいたのは、私くらいのもんだと思います)




================

「日本酒ロック」は、それ専用のサイトもあるんですねー。東武で見かけたブランドではなさそうですが、専用サイトでガンガン売り出している模様。

日本酒ロック
http://nihonshugaumai.jp/rock/

================

全然話は変わりますが、以前、「お酒を呑む時は、どうりょうの水を飲むといいって習ったよ!」と同席の人たちに言ったら、きょとん!とされたことがあります。

「どうりょうの水をなぜ飲まなければいけないんですか?」と真顔で質問されたので、
「アルコールを薄める効果があるんじゃないのかな?悪酔いしないように、長くおいしくいただけるように」と回答。

「どうりょうの水で?」
「そうそう、同量の水で」
「どうりょうがいないばあいは?」
「どうりょうがいない・・・・・!?いない?いないって?・・・はっ」
「同僚じゃないよ。同量だよ!」
「あ゛ーーーーーー」

今でもじわじわ来る想ひ出。

Comment(0)