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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

プレイヤーとマネージャーでは、見える世界が全く異なるはずなのに。

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七夕って、素麺を食べる風習?があるということを51歳にして初めて知った田中です。おはようございます。

土用の丑の日の鰻のように平賀源内が仕組んだとか、
バレンタインデーのようにチョコレートメーカーの陰謀だとか、
恵方巻のように関西から流れてきたとか、
そういうことかなーと思ったら、平安時代から「七夕には素麺」と言われていたとか。

知らなかった。

通りでSNSのTL(タイムライン)に素麺が複数並ぶはずです。

さて、一つ賢くなったところで、全然違う話を。

その七夕の昨日7月7日、ITproで「木村岳史の極言暴論!」において、木村さんが「技術者をプロジェクトマネジャーにするな」と書いていらっしゃいました。

タイトルだけで反応しないように。

SEがPMになってもねぇ、うまくいかないでしょう?的なことが書いてあるのだけれど(引っかかる方は、記事を読んでみてください)SE→PMだけじゃなくて、いろいろな仕事に当てはまると思うのです。

よくあるのが、プレイヤーとして優秀だった人がマネージャ(日経BP用語では、マネジャー)になって、なんだかおかしなことになるという・・・。

プレイヤーとしては活躍できるけれど、人を使って目標を達成すべきマネジメント職についた途端、どうしたらいいかわからなくなり、つい自分が動いてしまう、とか、人を育てるのを放棄してしまうとか・・・。

ピーターの法則というのもあるので、人は無能になるまで出世する、ともいえるわけですが、今のマネージャには、もっと複雑で大変なことがあるようにも思えます。

そのあたりは、東大の中原淳さんも書いていて、「現代のマネジャーの5つ要素」として”突然化””若年化”を挙げていらっしゃいます。

つまり、ですね。

昔(20年前まで、とか?)だったら、メンバー→リーダー→係長→課長→部長・・・とステップを踏んで「上位職」になり、一つ上のレベルの上司の背中を見ながら、「ああ、こういう風に判断するのか」「こんな感じで決断し、指示するのか」と学べたというのです。

だけれど、今は、リストラや組織のフラット化やあれやこれやの要因で、「いきなりマネージャになる」人が増えている。

かつてあった「修行段階」というのを経ずしてある日突然プレイヤーからマネージャへ。

これが突然化であり、若年化。

となると、じわじわと能力が熟成していくっってのを待つこともなく、もう、有無を言わさず、急に「人を束ねる」「人を動かす」役割を担ってしまう。

ところがまともに学んできていない(下積みがなくていきなりステージに上がる)ため、もうどうしたらいいかわからないから、試行錯誤しまくって、さらに、部下も最近は”強い”ので、いろいろ突き上げをくらって、ああ、たいへん、ってことになってしまうということになるのだと思います。

・・・こりゃ大変です。

世の中の仕組みや構造や考え方や働き方や価値観や、いろんなものが変わってきている中、その動き、流れは止められないとするならば、こういう「突然上司になる」「上司が若年化する」「メンバも多様化している」という環境に置いて、上手にマネジメントする手法や技法を確立していかねばならないのでしょう。

人事制度などの処遇もしかりです。

いろいろ考えてしまったのでありました。

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Comment(2)

コメント

田中さん、こんにちは。
私の記事へリンクしていただき、ありがとうございます。
それにしても、興味深いお話ですね。
それぞれの仕事でキャリアを積んでいる皆さんは、プログラマーや営業、記者(私の場合、笑)をやりたくて、その世界に入り、プロとしての誇りを持って仕事をしてきたのに、突然それを取り上げられて「管理職をやれ」ですからね。
いきなりその道のプロから「管理職の見習い」に“降格”です(笑)
少なくとも、おっしゃるように準備期間は必要ですね。

TanakaJunko

木村岳史さん:ご本人から!びっくり! プロとして邁進してきたら、「管理職Baby」になるという、ま誰もが通る道だとしても、見習いに降格という発想は面白いです。

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