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「本を1トン読む」とは、どういうことかを考えてみる

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東京大学・中原淳さんがブログに以下の記事を書いていらっしゃいました。

本を「1トン」読め!?:1ヶ月に1冊も本を読まないスマホ時代!?に「多読」することの意味

Yahooの宮坂社長の言葉とのこと。

「本を1トン読む」というのを想像するために、計算してみます。

仮に1冊の本を400gとします。ハードカバーの250Pくらいある本だと400gくらいはするはずです。

1トン=1000㎏=1,000,000g ですよね。(合ってます?)

1,000,000g ÷ 400g = 2500冊! (合ってます?)

仮に、年間100冊読む人であれば、25年です。

22歳で学卒新卒で入社以来、毎年欠かさず100冊読み続けて、47歳、48歳・・・。

課長だとか部長だとかそれなりのエキスパートだとかプロフェッショナルだとかになっていそうな年代になっています。

社会の中で「そこそこのポジションにいる」のが40代後半でしょう。(仕事上のポジションがどうだ、という話ではなく、世間的に「48歳」といえば、れっきとした中年、れっきとしたマチュアな人として扱われるという意味です)

1トンの本を読むということは、たとえば、そういうことですね。

こりゃ、何かが蓄積されないわけがありません。

0冊×25年の人と年100冊×25年の人とでは、何か大きな違いが生まれそうです。



今、浅田次郎氏のエッセイを読んでいます。たまたま新大阪の駅構内で見かけて買ったものです。

浅田氏は読書家というか多読家で、さらに濫読なので、ジャンルを問わずにひたすら本を読むそうです。若いころからの習慣で、なんでもかんでも読み漁るらしい。

作家になってからの日常はざっとこんな感じ。

●5時ごろ起床、すぐ執筆開始、14時まで仕事(途中、ほとんど休憩を挟まない)
●どんなに興に乗ってこようと14時には筆をおく
●14時から18時までの4時間は、読書タイム。4時間あるとたいていの本は1冊読み終わるらしい
●毎日1冊を読むという生活を何十年も続けている・・

とのこと。浅田氏の場合は、年間365冊になる計算ですから、上記の計算式で考えると、25年ではなく、7年で1トンくらい読んでしまうことになりますね。(合ってます?)

これだけ読んで読んで読みまくる(インプットする)と、アウトプットせざるを得なくなり、必然的に作家になったんじゃないか、ってなことをおっしゃっています。

たまったものを出したい感じになるんでしょうか。



内田樹さんが何かの本で「書棚に並ぶ本を自分で眺めることで自分がどういう人間かを見つめなおすことができる」といったようなことを書いていた気がするし、「他者にそれを見られたり、他者の書棚を見たりすることで、どんな人か推測されるという面もある」ってなことも述べていらした気がする(気がする、です。何の本だったかな)

そういう意味では、紙の本が圧倒的なわけなのだけれど、電子書籍も花盛りですから、重さではなく、領域でカウントするんでしょうか?


100GB読め!とか(合ってます?)



私は年間100冊前後を読みますが、死ぬまでに1トン読めるかしら?

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