新入社員と接しながら、初心を思い出す。そして、天に唾していないかと自問自答する。
新入社員研修まっただ中。
合間にOJT支援研修も挟まっていたりして、ブログも間欠泉みたいになっていますが、ご容赦を。
さて、さて。
新入社員研修に従事するようになって25年経ちますが、自分が若いころは、ちょっとした先輩という感じで接することが出来たものの、最近では、
「お母さんより私のほうが年上」
という事案も多々発生し、「先輩」というには無理が出てきました。
ま、それはいいとして、
若いころ、自分が「先輩面」して新入社員に伝えていたことが、当時何とも思わなかったのに、今になれば「それ、自分ではできているんだろうか」とやたらと自問自答モードに入ってしまうことがあり、かなりビシビシ響きます、自分の心に。
たとえば、一緒にプロジェクトを担当している別の講師が、新入社員のみなさんにこんな話をしている場面に立ち会った時のこと。
「以前、上司にこう言われたことがあります。”あなたの一つ一つの選択が明日の自分を作っていくんだよ”と。 今、勉強するのも自分、しないのも自分。するのもしないのも、結局自分で選んでいて、その選んだことの積み重ねが明日の自分を作るってことなんです」
・・・新入社員は神妙な顔をして聴いているのですね。メモして。
私も神妙になってしまいました。
うん、そうだな。
こういうことを伝えながら、「だったら、自分はどうなんだろう?」と自問自答してしまいまして、「ああ、今日は”勉強はいいか”と本を1ページも読まなかった日があるな」などと反省したり。
OJTトレーナーの方が「人を育てながら、自分の振り返りになる」というのは、まさにこういうことなんですよね。
そういえば、以前、「新人の服装が乱れてきているから、注意しよう!」と新人を呼びつけて、まさに今注意するぞ!と思った瞬間に、我が身をじっと見たら、「あ、俺の真似しているんだ」と気づいて、注意するのを辞めた、というOJTトレーナがいました。
彼は、まず自分の服装を改めてから、数日経過し、堂々と新人さんに服装の注意をしたとのこと。
わかりますね。
新入社員を指導するというのは、フレッシュだった自分の初心を思い出す行為ともいえるし、場合によって「天に唾する」ことになるのかもしれません。
後輩のあれこれを指摘する以前に、「自分はどうなんだ?」と常に問いかけていかねばなりませぬなぁ。