「これからの50年の礎」と言われ、ハッとした
2ヵ月に渡り担当してきた新入社員研修も終了しました。(私が担当するパートはです)
長い間、皆さま、お世話になりました。
さて、最終日というのは、たいていの場合、総括のための発表会などがあるものですが、今回も「2か月の振り返りをしましょう」発表会をいたしました。
その中で、プレゼンのテーマに
「これからの50年の礎を学んだ」
といったものがあり、ハッとしたのです。
私が社会人になった1986年当時、定年は60歳でした。入社したら「約40年の職業生活」と考えていました。40歳ちょい過ぎで「ああ、キャリアも19年経ったから、折り返し地点だな」と当時の社長に漏らしたことを覚えてもいます。
ところが、50歳の声が聞こえるぅ~と思い始めた頃、気づけば、定年は65歳に。(正確に言うと、延長ですが)
これが、間もなく、65歳定年の義務化。
今のアラフィフは、「あれ?あと10年だと思っていたら、15年なの? あるいは、20年なの?遠いわぁ~。突然、遠くなったわぁ~。」と戸惑っているのではないかと思っております。(私だけかしら?)
そして、おそらく、そう遠くない未来、70歳定年制となるでしょう。(そもそも、一企業に勤め続けることも珍しくなるであろう将来、「定年」という表現自体がどうなのかという議論はさておき、70歳までは働くことがデフォルトになることは容易に想像できます。なんせ、高齢化社会、なんせ、少子化。そして、なんせ年金問題。)
で、冒頭の「50年の礎」です。
そうなのです。
2014年に新卒で社会人になった方たちにとって、これからの職業人生は「50年」と捉えることから始まります。
私が思っていた37年(23で就職したので)と、干支一回り分も違うんです。
これはすごく大きなことのように思います。
50年後かぁ、私は生きていないなぁ、100歳超えるから、と遠い目をしながらも、彼らのプレゼンを聴き、やはり、大変な時代に生きていくのだなあ、と(いや、中高年は別の意味で、これまたすごく大変な時代に身を置いているのですが、それはそれとして)心から応援したいと改めて思いました。
今小学生が就職する頃、「6割が現在存在しない職業に従事するであろう」とも言われているそう。
今年2014年に仕事に就いた方たちの未来はどうなっているのでしょう。
中高年の発達課題には「世代継承性」という重要なテーマがある、と、金井壽宏先生もよく書かれています。
「君たち、大変だね」と他人事のように言うのではなく、
「サポートできることはするし、互いに切磋琢磨していきましょう」と若い世代と寄り添っていくのが私達ができることだと思います。
私も頑張ろう。
そういえば、うちの父は77歳までフルタイムで働いていました。(最後は、へろへろでしたが、今思うと、本当によく頑張ったと思う。家族のために、自分のために)
77歳までと考えると、私もまだ26年もあるわけで、うかうかしていられません。
まずは、足腰を鍛え、歯を丈夫に・・・。歳よりじみててなんですが、身体第一ですから。