羽生さんの「悔しい」と真央さんの「涙」・・・「完了」することはとても大事なんだ
羽生さんが男子フィギュアで金メダルをとった際、「悔しい」と発言した。
今朝、真央さんは残念ながらメダルには届かなかったものの全世界を魅了する演技を披露した。そして、大粒の涙を流した。あれは、きっと、「自分が持てるものを出し切れた」という達成感・安堵感から来たものではないかと思う。
成績がどうだったかではなく、「自分がやってきたことの集大成を成果として残せたかどうか」ということのほうが、気持ちの上では大きいのだということを象徴するような二つのシーン。
4年もかけて準備してくるもので、(いや、もっと前からだけど)血のにじむような努力をしてきた中で、たった数分で「結果」が出てしまう。
普段どんなに上手でも、
普段それほどの努力をしても、他者に示せるのは結果だけ。
他者の評価も大事だけれど、他者の評価よりも、自分自身が納得するためには、「やってきたことを出し切れたかどうか」のほうがうんと重要で、自分の「これから」にも大きく影響するのだと思う。
ビジネスパーソンでも同じだ。規模は小さくても。
たとえば私の仕事であれば、どんなに準備しても、どんなにリハーサルが上手にできても、研修や講演の本番で「思った通りにすすめられなかった」としたら、それは、忸怩たる思いを抱く結果となる。
準備した結果を、実力以上に発揮できたら、「ああ、やってきてよかった」「できた」と思うことはある。
どの仕事でもみんなそうだろう。
自分ができる最高を成果として示せるかどうか。
「精一杯やった、そして、できた」という時、初めて自分の中に「納得感」が湧いてくるのだ。
もし、他者からの評価が良くても、自分が納得できない仕事をしてしまうと、それはずっと引きずってしまう。
「自分の中でそれは”終わっていない”こと」になるからだ。
どんなことでも、完了させることは大事。
完了のスタンプは、「自分ができる精一杯のことを結果として示せたから悔いはない」と思うことによって押すことができる。
何事も自分なりに「完了する」ことが「次へ進む」ための一歩になるんだと思う。