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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「姓」を変えてみて初めて味わう違和感ってのもあったりする(かなり個人的な感想ですが)。

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ダイヤモンドオンラインの記事で「女性の旧姓使用」についてアンケート取ったものが載っていたのですが、「女性に新姓を使うことを求める男性」のその理由に

「その家に嫁いだのだから」(38歳)

というのがあって、目が飛び出るほどびっくりしました。わお。凄いなー。


いまだに勘違いしている方が多いように思いますが、結婚する際、「男性の姓」になる、とは決まっていないんですよね。男女で相談して、どちらかの「姓」を選ぶ。かりに、男性が「女性」の姓のほうになったからといって、それがすなわち「養子に入る」ということでもない。

「女性側の姓のほうがかっこいいから」という理由で女性の姓に男性が合わせたという知り合いもいます。

「姓」は「選べる」のですねー。

ところで、私は20代のころ、一度「姓」を変え、30代になってすぐにまた元の「姓」に戻すという経験をしました。他の姓になっていたのはおよそ5年です。社内でも「姓」を変えたので、その5年の間に出会った方は、ずーっと私を「田中」ではない苗字で呼んでいましたねー。

これ、個人の感受性によるので、一概に言えませんが、私の場合は(と断ったうえで)、「姓」を変えたとき、気持ちが不安定になり、「姓」を元に戻したら、今度は、「自分が何者かわからなくなる」というアイデンティティ危機に見舞われました。

これは長く続き、「私は誰だろう?」「私は何だろう?」と常に頭の中にセルフトークが繰り広げられ、お尻むずむずして、落ち着かない気分に。

対応策として、ファーストネームで呼んでもらうこととし、徐々にその症状は改善されましたけれども。

たまたま「田中」が社内に最大で5人もいたことがあり(100人程度の会社でです)、だから、田中は、全員「ファーストネーム」で呼ぶこととなったことも浸透を後押ししてくれました。

今でも、「田中さん」と言われると、ほんのちょっと「他人」のような感じがし、自分のことだ、と思えるのは、「淳子さん」と呼ばれる時なのでした。

最近では、お客様からも「淳子さん」と呼ばれることが増え、なかなかいい感じです。

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ザ・世論
『職場では旧姓、新姓どちらを使う?
20代既婚女性が旧姓を使い続ける理由』
http://diamond.jp/articles/-/42704

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