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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

この春から「働く大人」になるあなたへ

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入学式も入社式も桜、間に合いませんね。卒業式に桜満開なんて、ずいぶん春も急いでやってきたものです。

さて、毎年恒例?な「新社会人」へのメッセージ。内定者が読むブログではないと思うので、誰の目にも留まらないかも知れませんが、私の内省のためにまとめておきます。

Photo
<自宅近くの桜です(練馬区)>

新しく会社員になるという気分は、今思い出しても、ふわふわと安定感のない不安に彩られていたなぁ、と苦笑いします。さしたる覚悟もなければ、腹に決めた思いもなく、今私が学生だったらきっと内定などもらえなかっただろう、と思うほどです。

なので、昨今の就職難を乗り越えた学生のみなさんに、なんとなく就職してしまった私が説得力のあることも言えないのだけれど、ただ、27年仕事してきて思うことがあります。

それは、

続けていればいいことあるよ

です。

辛いことも苦しいことも涙流れるような体験も働いていればあるけれど、それでも、あきらめずに続けていたら「いいことあるよ」です。

苦労した。苦しんだ。嫌な人がいた。怒られて傷ついた。難しくてできなかった。失敗した。焦った。 楽しいことばかりあるわけではないけれど、そういう「苦しく切ない状況」はあとで考えれば、「自分が成長するために必要だった」(のかも)と思えてきます。

その時は思えなくても、です。

順風満帆なことはありえないし、(あったら気持ち悪いし)
周囲の人もみんないい人ばかりじゃないし、
本当に嫌味なことを言う人も、
いじわるな人もいる。

傷つくことを言う人も、理不尽に怒鳴られることもある。

けれど、生きていくってそういうことかなぁー。

「続けているといいことあるよ」というのは、たとえば、30年近くも仕事をしていると、それなりに「人とのつながり」ができてくるんですよね。私のような社交的ではない人間でも、それなりにできる。そして、10年前20年前にちょっとかかわったことがある人が、なぜか、時を経て助けてくれることがある。「ことがある」なんてレベルじゃなくて、「かなりある」。

私の経験で例を挙げますね。

●20年くらい前にたった2日間の研修でお邪魔した先の受講者だった方(当時20代)が、転職した先でマネージャになり(40代)、「そういえば、20年くらい前にDECの田中さんという人の研修を受けたけど、今もいるのかな?」と問い合わせてくださり、マネージャとなったその方から新規に研修のお仕事を頂戴することがある

とかですね、

●10年くらい前に新人研修で担当した新入社員とめぐりめぐってビジネスパートナーになった

とかですね、

●15年くらい前に合同セミナーでたった数時間同じ講演者として関わっただけの方から突然メールが来て、「いっしょに仕事しませんか?」と言われ、プロジェクトを完遂した

●18年くらい前にまだあまり上手にファシリテーションもできなかった私にワークショップ型の研修をオーダーしてくださり、叱られながらも仕事を終えたところ、数年前偶然再会し、今ではパートナーとして認めてくださって、また上位のワークショップを受け持たせていただく機会が得られた

とかですね、

いろいろあるんですね。

一つ一つの仕事を大切に行っていけば、こんな風に「つながる」ことがあるんですよね。不思議です。

20代の頃は、なんだか途轍もなく難しいことややっかいなこと、めんどくさいこと、辛いことが多いように思いますが、そこを踏ん張ると、別のステージが見えてくるんじゃないかなぁーと今にしてそう感じます。

(実際には、30代でも40代でも50代でも「途轍もなく難しいこと」や「やっかいなこと」「めんどくさいこと」「辛いこと」は異なるレベルで降りかかってはくるのですが、でも、生きる知恵がついてきているので、対処も上手にはなってくるんですね。)

「働く」というのは、実は、楽しいことだと思うのです。辛いことも含めて。嫌なことも含めて。

もちろん、「楽しい」と思えるまでには時間がかかるかも知れないけれど、

あきらめずに続けていたらいいことあるよ

です。

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