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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

ベビーカーで街を歩いてみれば、まだまだバリアだらけだと気づく。

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先日、妹が通院したいというので、育児代行を申し出て、甥っ子(3歳1ヵ月)を預かりました。といっても、お留守番していたわけではなく、甥っ子宅まで迎えに行って、ベビーカーに乗せて、映画を見に連れて出したのですが、病み上がり+酷暑だったので、歩かせるより、ベビーカーで、と。(以前から「アンパンマン」の映画を見るのだーと楽しみにしていたので、アンパンマン映画に行きました。平日だったので、映画館には10人くらいしかいませんでした・・・)


甥っ子宅からベビーカーに乗っけて駅までえっちらおっちら。自分の足で歩いている時は気づかなかったかなりの登り坂がありました。駅に到着、改札まではエレベータがありますが、改札口からホームへは階段とエスカレーター。

ホームになんとか到着すれば、今度はやってきた電車の入口とホームには5cm以上の段差。しかも、電車とホームの間には10センチくらいの隙間もあります。ここにベビーカーの前輪が落ちたら引き上げられなくなるとものすごく緊張し、思いっきり前輪を上げて、電車の乗り込みました。

目的地の駅で降りる際は、どうしよう?と迷ったものの、甥っ子が乗っているベビーカーをそのまま両手で抱え、ホームに降りました。

そこからまた乗り換えるのにエレベータまで歩いて行って・・を繰り返し、緊張の連続で、映画館があるショッピングモールへ。映画館ではベビーカーをどうするんだろう?と思ったら、ちゃんと預かってくれました。

映画も終わり、帰りも同じようなドキドキを味わいながら、なんとか帰宅。

昼寝をさせて、ようやく肩の荷が下りた感じです。

甥っ子宅を出てから帰宅し、昼寝させるまで6時間。 ふぅ。大冒険です。

気づいたことがいくつかあります。

●大人にとってなんでもない隙間や段差が、ベビーカーを押していると非常に怖い隙間や段差だったりする

●大人は、できるだけ最短距離を短い時間で移動しようとするけれど、ベビーカーを押していると、遠くにあるエレベーターを探したり、それが混んでいたら、一度やり過ごし・・・と、1.5倍は移動に時間がかかる。もちろん、発車直前の電車に飛び乗ることもない

●自動改札の幅は案外狭く、ベビーカーを押し慣れていないワタシは1回ですーっとは通れなかった。何度もぶつかって・・。


バリアフリー化は相当進んでもいますが、一方で、やはり、小さな段差、小さな隙間が怖かったり、移動を阻んだりするものですね。

10年ほど前祖母の介護を手伝っていた時、こちらは車いすなので大きさも重さも桁違いなのですが、やはり、あちこちのバリアで散歩一つするのでも苦労したことを思い出しました。

それにしても、子どもを連れて歩いていると、街中でよく声をかけられるものです。赤ちゃんじゃないので、赤ちゃん時代よりはかけられる声が減りましたが、それでも、なんかいじられます。おもしろい。特に、「おばあちゃん」世代がよく声をかけてくださいます。赤ちゃん&子どもセンサーが最も働くのは、子育て卒業世代のように思います。懐かしいのかな。

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