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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

映画『ガール』はいい! 年代問わず、女性は涙すると思う。

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先週封切られた映画『ガール』を観てきました。平日昼間だったこともあってか、空いていました。有楽町の映画館だったのですけれど。テルマエロマエほどの話題になっていないから、かなぁ。

原作が大好きで、身近な30代40代の女性には「読め!読め!」と勧めまくり、ちょっと前の「AneCan」の取材時には、「田中さんがおすすめするアラサー女性が読むべき5冊を」という質問にも、「ビジネス書じゃないけれど、『ガール』」と挙げたほどでした(←残念ながら、これは没になりましたがw)

いや、そんなわけで、待ってました! 『ガール』。

原作がよすぎるので、映画、どうかな? 人気女優を並べて、どうなのかな? と思っていましたが、もうね、もうね、もうね。配役が、ドンぴしゃなのですよ。そして、とてもいい! 小説の読後感と同じように、最後ははっぴーな気持ちで映画館を後にできました。


詳しくは、ネタバレになるので書きませんけれど、公開されている情報中心に紹介すると。

アラサー女性(29歳から30代中盤まで)の4人の仲良しさんがいます。

それぞれ、異なる仕事、異なる家族環境にあります。 そして、「年とってもいないけど、若くもない」という微妙な年齢に差し掛かって、あれこれ悶々と悩みます。

周囲との関係、仕事と自分、恋愛、家族・・・・。 大事件が起こるわけではないのですが、日々、女性だったらきっと悩んだだろう、感じただろう、と思う出来事がいっぱいちりばめられています。


原作を読んだ時、私がぐぐっと来た一文はちゃんと使われていました。


『女は生きにくいと思った。どんな道を選んでも、ちがう道があったのではと思えてくる。』


映画が始まって小一時間のあたりで、いったん涙が出たのですが、それ以降、ちょっとしたシーンやセリフに、ぽろぽろ涙出まして、最後は、タオルで顔押さえてしまいました。(いや、中高年は涙もろいものですが)

主人公はひと回り以上年下の設定にも関わらず、もうどのシーンも「あった、あった」「こういうこと、言われたことある」「こんなことで悩んだことある」「うんうん、そうそう、それ悔しいのよ」「そうね、そういう切ない思い、あったあった」と共感しまくっていたら、もう怒涛の涙。

ふと見ると、斜め前の女性がやはり、大判のタオルハンカチで顔を押さえている。5列ほど前の女性も泣いている。 がらがらの映画館で、女性が泣いている、泣いている。

原作のイメージを全く崩すことなく、でも、原作通りでもなく、本当にいい映画です。

主人公ははまり役ですが、脇役もとてもよい。

いいわ、このキャラ、というのが「壇れい」さんと「向井理」さん。この二人、すんごくいいです。とくに「壇れい」さん。こーゆうキャラができる女優さんなんだあ、と感動しました。


さて、週末です。 お時間あるなら、ぜひぜひ~♪

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