「子どもの日」だけれどあえて、「おとな」に焦点を当ててみる
先日、横浜にある「こどもの国」に行ってきました。2歳11か月の甥っ子を連れて。
町田市の実家に滞在中だったので、もうすぐそこ。妹(甥っ子の母)は、小学校の時、たしか”歩き遠足”で何度も行っていたはず。私も1回だけ行った記憶がありました。
私にとっては実に37年ぶりくらいの訪問。いやあ、でかい、でかい。広大。 緑だらけ。
子どもを放牧するには最適の場所です。遊具もありますが、街のビル内にある遊戯施設と違い、電子音が飛び交うこともなく、青空の下(って、この日は曇天でしたが)、緑と土とかなりアナログな遊具。牛、羊もいて、それなりの「香り」もして。
2歳男児は、何をするか。
意味なく走り回ります。大人をすり抜け、混雑をものともせず、どんどん走って行ってしまう。何が楽しいのか、ひたすら走る。
【タイトル:走るな!】
転ぶのはまあいいとして、色々キケンなこともあるので、こちらも追いかける。できるだけ走りたくない大人 VS. ただ走りたい男児。
もうね、もうね、ヘロヘロでした。 最後は、こちらがへたり込んだ。
電池切れるまでマックスで走りますね、あの人たちは。ぎりぎりまで。んで、電池切れたようにことっと止まりますね。天衣無縫、自由奔放、向かうところ敵なし。
さすが、「こどもの国」だけあって、園内はお子様連れの親子、じじばばだらけでした。乳児~せいぜい中学生くらいまで。
草っぱらにはレジャーシートを敷いてお弁当食べている家族。たいていの場所は座ってよいようで、あちこちにレジャーシート。
そして、ところどころに、行き倒れているお父さん。 突っ伏して、死体のようになっているお父さん。小っちゃい子をお姉ちゃん、お兄ちゃんに任せて、二人で倒れている父さん、母さん。
そこここに、「元気なちびっ子」と「お疲れ父さん、お疲れ母さん」。
先日、新入社員研修を担当していた時、ある人事の方が、
「始まる前は、”若者と一緒に過ごして、エネルギーをもらおう!”と思っていたけれど、違うんですね。エネルギーを吸い取られるんですね」と笑いながらおっしゃっていましたが、ちびっ子の場合、その吸い取り方が半端ではない。
「ちびっ子の元気度」が増すごとに「大人」の疲労度が増す、のではないかしら。
楽しいのだけれど、それでも、疲れる。なんせ、前日まで仕事、あるいは、翌日からも仕事だったりするわけで。その合間の休日を子どものために精一杯使うお父さん、お母さん。
私も両親にそうやってもらっていたのだろうなあ、と半世紀近く経過してから、ようやく気付いたりして。
世の中のお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、そして、おじおばの皆様、心からお疲れ様です。明日も休みでよかったですね(たいていの場合)。
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こんな電車があります。大人も乗れる。
この水中自動車を漕いで、この日の私は終わりました。(甥っ子を前に置いて、私が懸命に漕ぐわけです。) 足が・・・足が・・・。帰宅後2時間ほどぶっ倒れていたことはナイショでもなんでもなく、事実です。