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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「俺たちの頃はもっと大変だった」とジマンされても・・・。

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先日30代のエンジニアたちとお話ししていたら、「年長者の”俺たちゃ、もっと大変な思いをした”話、困る(苦笑)」という話題が出ました。

プロジェクトが大変な状態になっている時に、それを横目に見ながら、「大変だねぇ。でも、俺も若いころは3徹(3晩の徹夜)したことあるよ」と言われたり、ひっちゃかめっちゃかのてんやわんやな時に、「俺なんか月間200時間ってこともあったよ、残業。あれは大変だったなあ。キミ達、それと比べたら、まだましだよ。100でしょ」とか・・。

30代の彼ら曰く、

「もう、忙しいんだから、そういう昔話、いいから。それより邪魔しないで」
「第一、それ、武勇伝になっていないから」

とうんざりしちゃうそうです。

確かに、3晩の徹夜とか月間300時間とかなんだかもう大変な状況を乗り越えて来たのは事実なのでしょう。でも、そんなこと言われても、今の自分の大変さと種類も時代も違うしね、と、冷ややかな気持ちがしてしまう、というのですね。

なんとなくわかるような気がします。

年長者って、どうしても、「私もかつて頑張った。だから、キミ達も頑張れよ」という論調で説教(説教のつもりはなく、アドバイスや激励のつもりなんだと思いますが)をしてしまいます。

言われた方は、「時代も家族観も仕事観も違うしね」なんて思っていたりする。

でも、この話って、きっと因果は巡る、という決着を見るような気がしたので、30代の彼らに、最後にこう伝えました。

「20年くらい経ったら、同じことを皆さんもおっしゃっているかも、ですよ。”昔は大変だったんだ、今の君たちはまだまだ楽じゃないか”って」

皆さん、苦笑いしていましたっけ。

20年経って、

「昔は大変だったんだ。オフィスという場所に毎日通勤電車に乗って1時間もかけて通っていたんだ。今はいいじゃないか、オフィスなんて行かなくていいし、どこででも仕事できるし。平成の頃は、”痛勤”なんて言う言葉もあったんだぞー。」

なんて、言っていたりして。

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