年齢とともに考え方が変化するのは悪いことではない
およそ1か月ぶりにオフイスに出社しました。おそらく前回オフィスに座っていたのは4/12だったので、まあ、そんなもんです。懐かしい顔ぶれ。
9連休で何をした、って、大したこともしませんでしたが、命の洗濯だけはジャブジャブと出来ました。漂白しまくった感じです。 一年で一番過ごしやすい時期がしばらく続くので、気持ちも晴れやか。
連休明け第一弾は何を書こうかなあ、と考えている内にふと思い出したことを。
私、最初に本を出版したのが2004年です。『速効!SEのためのコミュニケーション実践塾』(日経BP社)というタイトルのもの。おかげ様で7刷になっており、いちおう、地味ぃにロングセラーです。今でも書店で置いてあります。
この本は、その2年前2002年に創刊された『日経ITプロフェッショナル』という月刊誌に毎号6ページ連載していた「コミュニケーションにまつわるあれやこれや」をまとめたものです。
その本を今でも愛用(読)してくださっている方が大勢いらっしゃるのですが、書いてから10年、一部、自分の考えが変わってきている部分もあるのです。
ある時、読者の方に「実は、ある部分はこれに書いたことと考えが変わっているんですよね。それに、今だったら、もうちょっとこんな風に書くのに、と思うところもあって・・・」とお話したところ、その方は、こうおっしゃりました。
「それでいいんじゃないですか? だって、田中さんも成長したってことでしょう? 10年前に考え書いたことと、今の考えや今書いているものが同じである必要、ないですよね」
これには目からうろこでした。
「本」を出すと、著者には一貫性が求められるだろう、と思ってしまいましたが、書いている人間にも経年変化があって、その間、新たな体験をしたり、新しい”心の師匠”に出会って薫陶を受けたりしているわけで、考え方も表現も変わってくるのは当然なのですね。
それが「成長の証」でしょ?と言われて、肩の力が抜けたような気がしました。
「考えが変化する」ことは「成長の証」・・・とすれば、ここから先気を付けることは、逆に、柔軟性を失い、「頑なになる」ってことなのではないかと思う次第。
「一貫性」は大事だけれど、「一貫性、一貫性」と言いつつ、ただの「頑固オヤジ」にならないよう、「自分の考えの変化」を恐れない中高年になりたいものです。
(※注※ 「頑固オヤジ」・・・私の中身はオヤジらしいので、この表現で合っています。笑)