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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「会社」好き?嫌い?

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株式会社JTBモチベーションズの調査報告が発表されました。

「会社が好きですか?」です。(PDFで見られます→ コチラ

「好き」という人が61%を超え、多数を占めていると解説がありますが、私は「嫌い」が38%以上いることに、つまり、およそ4割が「嫌い」と答えていることにちと驚きました。

うわー、10人いたら、4人が自分の勤務先を「嫌い」と答えてしまうのか、そりゃ大変だ!と。

この調査結果については、読んだ方のそれぞれの感慨にお任せするとして、私が注目したいのは、「会社」ってなんだろう?です。

「会社」って、別に手に取って触れるものでも、目に見えるものでもなく、”「会社」といふもの”なだけですよね。

そこにいるのは、従業員という人間。その集団の中に、自分は含まれている。絶対にその集団の外ではない。

だから、「うちの会社はねぇ、会議で何も決まんないんだよね」とか「うちの会社って、挨拶もしないんだよね」とか「うちの会社って人間関係がぎすぎすしているんだよね」とか、そういう表現をしたときの「うちの会社」に、自分も含まれているわけです。

ところが、多くの場合、そういう意識はあまりなく、

「会社 VS. 自分」

ととらえる、あるいは、

「会社」という大きな集合集合 と 「私」という小さな集合 

と、別物に思ってしまうみたい。


「会議で何も決まんない」というけれど、その会議に自分も出ているわけで。
「挨拶もしないんだよね」というけれど、自分だって実は挨拶していなかったりするわけで。
「人間関係がぎすぎす」というけれど、そのぎすぎすの渦中に案外自分もいるわけで。

これ、何かに似ているなあ。

あ、あれですね。

「ハワイに行ったら、日本人ばっかり」ってやつ。

自分もその日本人の一人で、ハワイにいる日本人の数を1人分増やしている存在なのだけれど、それはそれ、これはこれで区別し、「日本人ってハワイにたくさんいるよねぇ」「せっかく海外に来たのに日本人ばっかりだよねぇ」と思ってしまう現象。

集合の内側にいるのに、自分だけその集合の外にいるかのように思ってしまう。

・・・

「会社が好きか嫌いか」は、もちろん、大切なことではあるけれど、「嫌いにさせるような要因」を自分も作っちゃあいないだろーか?と、じっと手を見てみるってことも大事かも。

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