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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

サンタクロースはいるのでしょうか?

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Twitterを眺めていると、「まだうちの息子はサンタクロースを信じてくれている」とか「そろそろばれるかも」とか、あるいは、「サンタさんへのお願いをどうしても教えてくれない」「手紙作戦は効かなかった」などと、各地で色んな親御さんのご苦労が繰り広げられていることを知ります。

そういえば、昨年も同じようなつぶやきを12月は見かけたなぁ。

私、大変な奥手で、中学2年生までサンタクロースの存在を信じていました。それはもう、心の底から信じていました。そうじゃない(かも)というのを知ったのは、あまりに信じ込んでいることを心配した両親から告白されて、だったので、放っておかれたら、今でも信じているかも知れません。

まあ、それほど、両親の作戦が巧妙で、あまりに巧妙過ぎて、アラフィーの現在でも、「あれは、両親のウソで、本当はサンタクロースはいるんだけれど、”いないかも”と私が疑うキモチを持ってしまったことによって、サンタクロースが登場できなくなったのではないか」とすら思っていたりします。

(このあたりの顛末は拙著『コミュニケーションのびっくり箱』の「サンタクロース」という一篇に詳細を書きましたので、よろしければご覧ください。←ネタバレするので、ここでは伏せておきますw。)

この「サンタクロースを信じていたけれど、中2の冬から突然来なくなった事件」は、わが人生でも衝撃的な出来事だったのですが、この話、拙著で綿々とつづる以前、19歳の時、実は同じように綿々とつづったことがあるのです。

1982年2月の慶応大学文学部の入学試験のことです。

いまの入試がどうなっているのか全然知りませんが、慶応大の文学部の試験は、国語、英語、社会(私は日本史を選択)でした。英語は、ただただ長文を読ませて、読解する、というタイプの独特なもの。日本史は、やたらと簡単で誰もが100点取れちゃうのでは?というほどのもの。で、国語は、問題+小論文だった・・と記憶しています。

その小論文で、タイトルを見てひらめいたサンタクロースのことを800文字(だったかな?)で書きました。

どんなタイトルが示されたか思い出せなかったのですが、それが先日、「オレも慶応受けた」という同窓生から聞いて判明。

「あなたが経験した別れ」といったものだったそうです。(よく覚えているなぁ)

私は、「あなたが経験した別れ」というお題を示され、「サンタクロースを信じていたけれど、中2の時、現れなくなってしまった」ということを、泣きそうになりながら(ウソです)、思いっきり書いたのでありました。その結果、合格しました。

結果的には慶応大学には入学しなかったのですが、両親が私にしてくれた「サンタクロース」にまつわる一連の出来事とその思い出は、大学入試に合格という結果をもたらしてくれ、さらには、エッセイ集の一篇を飾ってくれることになりました。

人生に無駄なものなど一つもない、のですね(笑)。

やはり。サンタクロースはいるんですね。

います、います。

私の家にはちゃんと来ていたから。確信を持って言うことができます。

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『コミュニケーションのびっくり箱』は、昨年末発行していただいた電子書籍です。購入した方が少ないので、レアものです(笑)。iPadiPohneAndroid対応になっています。
日経BPストアからDL可能です。

よろしければ、ご覧くださいませ。(上記リンクでうまくいかない場合は、「日経BPストア」→「書籍・ムック」→「ライフ」→40冊目くらいに「コミュニケーションのびっくり箱」で到達する、と思われます。思われます、でスミマセン)

「サンタクロース」という一篇は、反響の大きかったエッセイの一つです(もともとは連載していたので感想という形で読者の方のメッセージを受け取っていました。たしか、2-30件は寄せられたと記憶しています。)誰もが自分の思い出(30代、40代の方から)といま自分の娘・息子に対してどう思っているか、ということを書いてくださいました。

改めて、今、皆さんの「サンタクロースの思い出」を聞いてみたいと思います。よければ、コメント覧にお寄せくださいませ。

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