ヘタレな私の「自己紹介」考+多少の言い訳
「自己紹介」について、多少の言い訳とともに(笑)。
研修などで自己紹介を促すことがあります。
私が気を付けているのは、
●最低限盛り込んでいただきたい項目を提示すること
●時間の目安を示すこと
(時に、少しだけ考える時間もとる)
そして、最後に、
●まずは、自分がやって見せること
です。
いきなり自己紹介を!と振られても、何を話したらいいかわからないものです。(その場にふさわしいことを言わねばなりませんから。期待されていないことをとうとうと語り、苦笑されても困りますし)
「大人なんだから、そんなこと、自分で考えて、自己アピールせよ」というのは「あり」ですけれど、でも、自分で考えて話した結果、あとで「話が長かったねぇ」「自己紹介で、あんな話までしなくていいのにね」と思われたら、それはちと切ない。
だから、たとえば「フルネームと仕事概要と今日の参加意欲を」などと、だいたいの項目例を示しておけば、自己紹介する側が戸惑わなくて済むわけですね。
時間もそう。「一人1分で」とか「一人30秒で」と言っておく。
これも大事なことで、放っておくと10分でも20分でしゃべっている人がいます。逆に、何もしゃべらない人もいる。だから、「項目」と「時間の目安」は、自己紹介を効果的な場にするためには案外大切な要素です。
そして、全員が初対面の場合などは、とくに主宰者や研修であれば講師が最初に自己紹介してみせる。「こんな感じで話してくださればいいですから」という見本のような意味も込めて。
こうすることで、長すぎず短すぎず、必要な情報も含まれたちょうどよい自己紹介になるように思います。
実は、「自己紹介」には、トラウマがあります。
以前、ある懇親会で65歳くらいの男性と隣同士になり、年下の礼儀として、ワタシから「どのようなお仕事を」と話題を向けてみました。これは、互いに紹介し合いましょう、という意図ではあったのですが、彼はこう切りだしました。
「ボクは昭和30年に●●という会社に入社し、××部門で、△△の仕事に携わったんですが、その後、□□に移動して、それが昭和32年で・・・」
・・・・ん?これって、こんなに細かく続く話か?と疑念を抱き、不安になって、でも、打ち切ることもできず、
15分後・・・昭和40年代。
20分後・・・昭和50年代・・・・
・・・・えっとぉ、今は、昭和なら80年代だから、あと何分かかるんだろう、と途中で意識が遠のきそうになりました。(途中に出てくる製品名とか顧客名とか、ちっともわからなかったし)
1時間近く、その方の「人に歴史あり」を聴く羽目になり、長すぎて返って「結局、何をしている方なのか」がちっともわからない、という自己紹介となったのでした。(その間、ほとんど飲みも食べもできず・・・)
あとで、別テーブルにいた知り合いに「ずいぶん親しげに話していたわね」と言われたのですが、とんでもない。1時間の「職務経歴」一人語りに付き合って、「誰か、ヘルプミー!」と思っていたのでした。
別の勉強会でも、自己紹介だけで30分語っていた人がいて、とても驚いたことがあります。
以来、「自己紹介」で他人の時間を使ってしまうことにとても敏感になりました。項目と時間の「目安」を示すことがやはり、互いの時間を大事に使うことにつながるのではないかな、と思うのです。
・・・で、なんでこんなこと書いているかというと、先日、私のヘタレぶりを見事に披露してしまったからなのですが、以下、ちと言い訳を。(あくまでも、ワタシの言い訳です。関係者の皆様、他意はありません。ペコリ)
ブロガーミーティングに初参加したところ、「まずは、今日初めて参加した方を紹介します。最初は、この目の前に座っている田中淳子さんです」と言われたので、立ち上がったほうがいいのだろうなあ、とは思い、起立して「田中です。よろしくお願いします」と一礼し、すぐ座りました。
「それだけ?」と訊かれたのですが、「自己紹介を」とまでは言われませんでしたし、その時点で、すでに開始予定時刻を確か10分程度過ぎていたこともあって、「余計な時間を自分のために費やしてはいけない」「私のことなどそう興味もないだろう」などと瞬間的に判断し、「はい、それだけです」と黙りました。(もちろん、「ど緊張していた」というのも手伝ってですが・・・汗)
2番目、3番目に紹介された方は、堂々と「自分がどんなブログを書いているか」などちゃんと説明され、それを聞きながら、「あ、こういうことを話してよかったのね。その位の時間はあったのね」と気づいたのですが、後の祭り(泣。
そんなわけで、「自己紹介を促される側」になって、やはり、普段のやり方は悪くないな、と再発見。
●項目
●時間
を示す。うん、大事だ。
リベンジの機会があれば、と思うけれど、もうないだろうなぁ(遠い目)。
ところで、自己紹介は、「30秒」「1分」「2分」くらいのバージョンで話せるようにしておくとといいように思います。30秒でも案外たくさんのことが盛り込めます。と、ヘタレな私が言っても、なんの説得力もないわけですが(笑
※仕事とオフとで緊張度合が全然違うってのはなんでしょうか?500人が会場にいる講演でも平気なのに、その場で500人の一人ひとりと話すのも全くもって平気なのに、プライベート空間での10人の初対面のほうが、よほど緊張します。
何か、スイッチがあるんですね、背中あたりに、たぶん。見たことないけど。