サンタクロースからのプレゼントが高島屋の包み紙な訳。
Merry Christmas! (「と平気で言ってしまうけれど、色々な宗教の方がいるので、Season's Greeting!と書くのよ、カードには。」とカリグラフィースクールで習いました。が、とりあえず今日は、メリークリスマス)
各地の各家庭にサンタクロースが到着したらしいことは、TwitterやらFacebookやらでわかりました。よかった、よかった。
サンタクロースは、なまはげと逆ですね。「わるいごはいねが?」ではなくて、「いい子にしていると来るよ」。ま、同じことを言っているだけですが。そういえば、ひげが生えていたり、風貌も似ている?(真逆方向に似ている?)
フィンランドの方からトナカイが引くそりに乗ってサンタクロースはやってくるのに、日本の子どもには、ちゃんと日本語で書かれたプレゼントを持ってきてくれる。しかも、日本のデパートやショッピングセンターの包み紙のものを。
我が家(田中家)は、たいてい「高島屋」の包み紙のプレゼントでした。「薔薇の包み」の高島屋です。
これ、なぜだろう?と子供の頃よく考えたものです。母に尋ねると、「フィンランドから持ってくるのは大変だから、日本に到着してから、日本人に変装して、買い物するんじゃないの?」と言うので、「うん、そうか、なるほど」と思っていました。(こういう風に中2まで信じていたのだから、私がどれほどピュアな人間かということはお分かりでしょう?笑)
サンタクロースは「サンタのおじさん」と言うけれど、中年というよりは老年に見える。あの真っ白な髪の毛と髭からして、70代か80代か・・・。
夜通し、真冬の空を、あの暖かいんだか暖かくないんだかわからない紅白衣装で、オープンカーならぬオープンそりで駆けてくる。
体重重そうだし、高齢だし、トナカイもそれほど丈夫そうではないし。そうなると、できるだけ身軽に荷物少なく、とにかく早く目的地に到着したいのではないか。そりの荷台?には、できるだけ軽いものを見せかけ上ちょこっと乗っけて、基本的には、プレゼントは現地調達。
だって、日本には数千万の子どもがいるわけですね。数千万個のプレゼントを乗っけてくるのは無理でしょう。
だから、たとえば、埼玉県に住んでいる田中淳子ちゃんちには、大宮高島屋で調達したプレゼントを持ってきてくれる。
おそらく、大阪のどこかに住んでいる子どもには、阪神百貨店とか、そんな風にとにかく、近場で調達することになっているわけです。
母は「変装して買い物」と言っていたけれど、あのおじさんは、どんなふうに変装、もしくは、変身するのだろう。
きっと、普通のオジサンに化けて、何の違和感もなく、おもちゃ屋さんのレジに並ぶのだろうなあ。
じゃあ、お金はどうするんだろう?
きっと日本円も持ってきているんだろう。いや、狸の葉っぱのように、何か魔法でお金を作ってそれで支払うのかな。とにかく、なんとかなるのだ。なんせ、フィンランドからそりで日本まで来られるほどの能力があるのだから。
高島屋で買い物している人の中に、誰もそれとは気づかずに、サンタクロースも交じっているなんて、考えただけでワクワクします。レジの隣で並んでいるおじさんが、もしかすると、サンタかも! ワオっ!
んでもって、ともかく、プレゼントの調達はこれでなんとかなる。
問題は、煙突だ。煙突がある家は少ないぞ。我が家は昭和のぼろ家だったので、お風呂にちゃんと煙突があり、でも、その煙突から入ると浴槽の中に突入してしまう、というモノだったけれど、きっと煙突から入っても、高島屋で変装・変身できるのと同じように、身体の大きさは変幻自在で、どうにか部屋に移動できるのだろう。もしかすると、日本には日本の住宅事情があるので、窓の隙間から入ってくるとか、通気口からしゅるっと入れる、とか、何か技があるはず。
枕元にプレゼントを置いたら、即立ち去る。とにかく朝までに日本担当サンタクロースは日本中を回らねばならぬ。急がなくては。
そんなわけで、25日の朝、目が覚めたら、思っていた通りのプレゼントが置いてある。これはもう不思議なくらいに。「●●という色鉛筆」が欲しいなあと思っていたら、その同じブランドのものがある。さすが、サンタクロース。よくわかっていらっしゃる。
私の家には中2の12/25からサンタクロースは来なくなったのだけど、これは、サンタクロースのキャパシティによるものかも知れません。
毎年子どもは生まれる。サンタクロースが各地で調達したプレゼントを一晩の間に配り終えるためには、そりの重さ制限だけではなく、時間の制約もある。
そうすると、ある程度の年齢になったら、卒業してもらわないと、サンタクロースのキャパを超えてしまう。もし、いつまでもOKにしていたら、12/26になってもプレゼントが配り終えられないという事態にもなりかねない。これはまずい。
だから、卒業の歳がいくつか、は、人によって異なるようだけれど、いずれにしても、いつか卒業する。それは、新しく生まれた子供たちのために、サンタクロースからプレゼントをもらう切符みたいなものをバトンタッチしていく。きっとそういうことなのでしょう。
今年も新しくサンタクロースを卒業した、ちょっと大きくなった子どもと新しくサンタクロースからプレゼントがもらえるようになった小さな子供がいたはず。
いずれにしても、Merry Christmas!
【おばバカ:2歳半の甥っ子がサンタさんの顔を”奇跡的”に描けた、という証拠写真。目と口らしきものを描いてます。】