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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

オトコ脳・オンナ脳。

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まずはこれをご覧ください。葉書の上部を撮影したものです。

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最初に何を感じるか、は、二手に分かれると思われます。

1つ目:「なぜ、”ゆうびんはがき”なんてひらがなで書いてあるんだろう?」
2つ目:「うわーーーーーーーーーっ! Xmas仕様の切手だ!」

お世話になった方にXmas柄の葉書を書いている時、近くを通りかかった同僚に「ほらー、見てー、かわいいでしょう?」と見せたら、男女で異なる反応が返ってきました。

男性。じーっと見つめた後、「ん?」「何?」・・・「ひらがなで書いてあることが何か?」
女性。瞬時に「Xmasの切手、かわいいね。わざわざ買ってきたの?」

うん。こういうこと、よくある。

巷間言われているところの、「男脳」「女脳」。(←スミマセン、今日のエントリーは科学的根拠など無視して、あくまでも主観で進めます。あしからず。ペコリ)

「一般に」男性は、感覚的にモノを捉えることがなく、だから、視界に入ってきたものに対する反応が、女性の期待するソレと異なるケースは多々あるような気がします。

かの昭和の名作「サザエさん」にもこんなシーンがあります。

サザエさんが美容院に行ってきたのをマスオさんに気付いてもらいたくて、マスオさんの目の前を行ったり来たりしたり、髪をやたらと触ってみたりするけれど、マスオさんは全く気付かない。

もういいや、と諦めた時、サザエさんが、突然、芸能人のゴシップを話し始める。

それを聞いてマスオさん、「美容院に行って来たのか!」と反応する。・・・というもの。

4コマ漫画です。

これ、フネさんだったら、サザエさんの様子を見て、すぐに「美容院に行って来た」とその小さな変化に気付くはず。

マスオさんは、見た目の変化に気付かず、「芸能人のゴシップ」→「女性週刊誌を読んだ」→「美容院に行ったのだな」と理屈で理解した。

ま、そーゆう漫画です。

というわけで、男性と女性は見ているものが違うのねぇ・・・。しみじみ。女性のほうが、「一般に」頭より心で感じるような。

男性に、とても美しくラッピングされたXmasプレゼントを差し出しても、まったく堪能することなく、べりっべりっとめちゃくちゃにラッピングを破いて、中身を取り出される、なんてことはよくあるわけで、さらに、そのラッピングを我が家だのレストランだのに置きっぱなしにされることもよくあるわけで。(男性の言い分は、「だってゴミだもん」です。)

女性だったら、「きれいな包装紙」「美しいリボン」をもとに戻して持ち帰るか、元のように包み直さないまでも、いただいたプレゼントの包装部分も含めてプレゼントとしてありがたく畳み、バッグに入れると思うのですね。(あくまでも一般論ですよ。繰り返し)

・・・・、そんな風に「男といふもの」「女といふもの」の違いがよくあるわけですが、ある時、「ちょっとしたことでいいから、同僚に声をかけたりすると、それだけで、気分がよくなることもありますよ。男女問わずです。」なんてことを話したら、会社に戻ってさっそく試した男性が。

以下、その男性の証言を再現します。

「いつも一緒に仕事をしている女性が、珍しく”メガネ”をかけてきたので、ここだ!これがポイントだ!と思い、すぐに声をかけました。

『○○さん、今日はメガネなんだね。』

嬉しそうな顔を期待したら、表情を硬くして、

『私、毎日メガネですけど。入社以来10年、ずっとメガネですけどっ!』と返されました。

(え? だって、変化している・・・昨日までと違う・・・って思ったから・・・もじもじ、そわそわ)

すると、別の女性が僕の所に来て、耳打ちしてくれました。『何言ってるんですか!?もーっ! ○○さん、髪型変えたんですよっ』

せっかく、声をかけたのに、ポイントがずれていて、・・ダメでした」 (涙)

努力したのに、悲しい結末。オヨヨ。

我が同僚に、目の前にあるものを見つけられないという特技を持つ人がいます。たとえば、「その本棚に『○×』の本、ありますよ」と教えてあげると、本棚の前に立つのだけれど、いつまでも見つけられない。私が近づいて、本当に彼の目の前にある、目の高さにあるものを抜き出して手渡す。

自宅でも同じことが起こるのだそうです。「お父さん、冷蔵庫にあるから」と言われたそれをたいてい見つけられない。目の前にあるのに。

この現象を「目の前地獄」と言うそうです。

「目の前地獄」。いい表現です。

Xmasシーズン到来です。男性諸氏。プレゼントを受け取ったら、中身だけでなく、ラッピングも目で楽しみ、決して、びりびりべりべりと破り去らないように。包んであったものを丸めて捨てないように。「おお、きれいに包んであるね」などと一言いうこと。(この場合、きれいに包んであるに決まってあるので、気づかなくても、そう感じなくてもこう言っておけば100%間違いない。)

恋の成就がかかっている場合はなおさらでございます♪ 

*追記(12/21 11時)*

「欧米では、べりべり破いていくこと自体が”喜びを表現する”ととらえれるそうです」というコメントをいただきました。

なるほど。そういう文化もあるのですね。

とはいえ、「ラッピングも素敵♪」と言ってもらいたい、という気持ちは、それでも同じ、かも。

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