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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

年上部下のお作法

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今朝、起き抜けにTwitterのダイレクト・メッセージに気付き、何事か?と思ったら、こんな内容が。

「淳子さんのリストを見ていたら、”変な人”というリストに入れられてますよ」という知り合いからの通報です。

しかし、これ、意図的というか、わざとなのです。

半年くらい前だったか、「”変な人”というリストに入れてもらえたらうれしい!」とつぶやいてみたら、すぐ3人が反応してくださり、「変な人」というリストを作って、私だけを(その後、メンバが追加された模様です)入れてくださったのです。

いやはや、いいなあ、これ。「変な人」というラベル。(ぜひ、ほかの方もどうぞ!(笑))

さて、本題。

私の上司は、一回り年下です。その前の上司も5-6歳下でした。 思えば、かれこれ10年近く、ずっと年下上司についています。

勤務先は、「マネージャ」を「役割」と捉える文化なので、「上司が部下になったり、部下が上司になったり」その時々で、ミッションが異なるのはよくあること。社員もそれに慣れているので、「相手のほうが偉い」とか「俺・私は偉い」というスタンスはあまり持っていないような気がします。もちろん、責任とか権限は、たくさん持っているわけですが、それは、「役割」としてそうなだけで。

年上上司に違和感がない。

10年以上前、彼らが20代の若者だった頃から知っている相手が上司になったりするので、会話は、つい、「ため口」になります。

たとえば、昨日のこと。

休暇を取ると先週言っていたはずの上司が、会社に姿を現し、なぜか仕事もしていたので、
「あれー?休むと言っていなかったっけ?」と声を掛けると、上司は、「言ってましたけど、来ちゃいました。仕事してます」というお返事。

上司も部下もあったもんじゃありません。(これは、オフの会話だからです)

しかし、ですね。会議とか打ち合わせ、あるいは、ホウレンソウの場面では、「まじめ」な場面では、「ですます」で話します。私の方がですよ。

これは、マナーというか礼儀として、そうすべきと思うからです。

「○○さん、××の件で報告があります。今、お時間よろしいですか?」
「▽▽を作成したので、ご覧いただけますか?」
「はい、ありがとうございました。それで対応します」

といった感じ。

上司が、「年上部下」をどう思っているかは聞いたことがないので、わかりませんが、(そもそも、年齢のことはあまり気にしていない気がしますが)とはいえ、一般に「年上部下」(しかも、若い頃、”先輩”と思っていた相手)は、扱いにくい、の一言に尽きると思うのですね。

扱いにくい。はたまた、気を遣う。

だから、こちらも「公式」の場面では、「ですます」で話すようにしているわけです。

年上部下の立場の方が、年下上司の元で働く場合、どんな場合でも「ため口」。いや、「ため口」を通り越して、エラそうな口をきくという場面もあるかも知れません。

しかし、それって、相手が仕事しづらいだけでなく、周囲から見た場合、違和感を与えるコミュニケーションではないかと思います。

だから、「公式の場面では、ですます」。


あ、これ、考えてみたら、別に相手が年上か年下か、あまり関係ないかも知れませんね。「公式」の場では、「ですます」というのは、年齢差ではなく、仕事をする上のマナーなのかも、と書いている内に思えてきました。



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