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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

9000円から60000円まで

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「お弁当男子」という言葉を聞くようになったのは、2年くらい前だったでしょうか。

新入社員研修を担当していると、手製弁当(しかも、親御さん製作ではなく、自分で作って)を持参している方が多くなったなあ、特に、男性に、とは思っていました。

堅実路線は今年も続いていて、ちゃんと家計簿をつけている方たちも増えています。

今年の新入社員と話していて、食費には随分幅があることを知ると共に、「ちゃんとした生活」をしようと心がけていることもよくわかりました。

これまで、新入社員と言えば、結構はちゃめちゃな生活をしているのをよく耳にしました。朝ごはん抜きも多ければ、節約しすぎて、食事の代わりにお菓子でしのぐなど、極端な例をよく聞くものですが、今年は、「きちんと3食食べてますよ」「お昼は自分で作ったお弁当です」などと言う声が聞こえてくるのです。

エンゲル係数はどれくらいなのかな?と興味を持って、色々聞いてみると、低く抑えている方で、

「ボク、一人暮らしなんですけど、食費20,000円/月を目指してます。もちろん、3食自分で」
「私、9,000円台で納められています。土日に安い食材を買い込んで、仕込んでおくのです」

なんて声が。1ヶ月9000円! 「ご飯抜いたりしません」とのこと。やりくり上手ですよね。

一方、「食いしん坊なので、沢山食べるから、月60,000円くらい。でも、ちゃんと生活できています」というツワモノも。彼も一人暮らしだそう。「エンゲル係数 30%を超えているのに」と同僚に突っ込まれていました。他の部分を切り詰めているのでしょうか。


それにしても、9,000円でも60,000円でも「把握」していることが凄いと思うのです。

若手社員が自分のお財布の中身と明細をしっかり押さえている。先輩社員はしていないことかも知れません。

堅実だなあ。

ちなみに、「9000円」の彼は、「その分貯金して、ほしいものがあるんです」とのことでした。
貯金して、目指すものを購入する。いいですねぇ~。

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