これ、めっちゃいい!岩手の「遠恋複業課」
こんにちは、地方×複業推進係(笑)の竹内義晴です。
先日、このメッセージに、ボクの心は鷲掴みにされました。
岩手県は、岩手とお付き合いしてくださる複業人材を募集します。
私たちが目指すのは、岩手県の企業・プロジェクトに複業として関わる「恋人人口」の増加です。
これは、岩手県がはじめた「遠恋複業課」が、9/5に行ったイベント遠恋複業、しませんか?~岩手とお付き合いしてくださる複業人材を募集~の冒頭に書かれていたものです。
これ、めっちゃいいですね。頭いい!と思いました。と同時に「先を越されて悔しい!」とも思いました。そして、嫉妬しました。恋だけに(笑)
ボクは今、新潟在住でしごとのみらいを運営しながら、東京のサイボウズで週2日複業しています。これを、図で示すとこうですね。
遠恋複業課さんでやろうとしているのは、こうです。
ボクは複業をはじめてすぐくらいから、「もし、地方←都市部の複業が出来たら、地方のいろんな課題を解決するきっかけになるんじゃないかな」と思ってきました。複業をはじめてすぐに書いたサイボウズ式の複業で「地方が軸、東京は拠点」に挑戦──人生100年時代を生きるために、サイボウズで地方中心の働き方を選んだには、次のように書きました。
もし、今の会社でも働きつつ、地元の会社でも働くことができたら、緩やかに、安心して地方に移住できると思います。また、地方の会社が複業を始めたら、首都圏で経験を積んだ、移住を望んでいる人材と出会うきっかけになるかもしれません。
また、こうも書きました。
もし、複業ができて、今までの仕事と地方の仕事が両立できたら、緩やかに地方に戻れると思いますし、二足のわらじでもいいでしょう。若い世代が地元に戻ることができたら、地方創生にもつながるのではないでしょうか。
複業を1年以上過ぎて、その思いはますます強くなっています。今の気持ちはサイボウズ式の地方移住はハードルが高い。都心で働く人には「地方複業」がベストではないかに書きました。
複業を始めた当時思っていたことと、今の違いを挙げるとすれば、「べつに、移住しなくたっていいんじゃない?」ということぐらいかな。もちろん、移住したければ全然OKだと思いますが、それが目的じゃなくていいと思います。まずは、地方の企業と都市部労働者の関係が築かれるだけでいい。
こういうの、「ちょっと形にしてみたい」と思いました。
でも、いざ形にしようとすると、壁にぶちあたりました。新潟や長野の友人に話をすると、「それ、いいね」と言ってくれる人や経営者はいました。でも、地方の企業と都市部の人材をつなごうと思うと、その仕組がなくて、やるとしたら、人海戦術になってしまう。
そうなると、Webでマッチングサイトをつくる?うーん、ちょっと違う。
地方×複業は、誰かがとか、一企業がやるというよりも、県や市単位で、地域全体で取り組むほうがいいのではないか?と思っていました。行政が地方の企業のニーズを聞く。そして、都市部の人材とマッチングする。そのぐらいやって、初めてうまくいくんじゃないか......と。
でも、ボク個人の力だけじゃちょっと無理。どうすればいいんだろう......そう思っていたときです!岩手の、「遠恋複業課」を見つけたのは!そのお考え、すばらしいと思います!ぜひ、形にしていただきたい!
今まで、地方自治体の地域活性化策は、「移住」や「交流人口」が中心でした。
でも、移住って、相当ハードルが高いですよね。仕事があるのかもわからないし、見知らぬ土地でやっていける自信もない。ましてや、家族がいたら、パートナーの理解を得なければいけないし、子供いたら転校......なんて話にもなる。
また、観光などを通じて交流人口を増やすのもいいけれど、あくまでも一過性に過ぎない。
でも、地方×複業なら、すぐに移住しなくていいし、人材不足の地方企業にとってもいい。毎月、一度は出張に来てもらうようにすれば、自然と、関係性も築かれていく......。
もちろん、いろんな課題はあるとは思いますが、でも、少なくとも、移住よりはかなりハードルが低いです。
地元新潟やお隣の長野とかも、どうですかね?妙高市とか、やらないかな。遠距離で、特に企業で複業している人はまだ少ないと思うので、ボクに、何かできることがあれば、お役に立てたらいいなと思っています。
ちなみに、来たる9/21に遠恋複業課のイベントがあるみたいですよ。こういうの、いいなー。侵入してみたいなー。