妙高高原そば狩りイベント終了―農業でビジネスパーソンのストレスを改善する
こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。
10/23(日)にそば狩りを決行した。ふつうなら「実施した」なのだろうけれども、日曜日は雨の中の「決行」だった。でも、天はボクらの味方だった。
1週間前の週間予報では、10/22~23の天気は雨だった。「さー、これは困ったぞ」と思い、中止にしようか否か悩んだ。だが、週末に近づくと天気予報が変わり、23日はくもりに変わった。うん、これならなんとかなりそうだ。
東京や埼玉からくる方もいるので、せっかくやるなら楽しくやりたいし、「来てよかった」と思ってほしい。「どうすれば楽しいかなー」と考えて、「外でごはんを食べたらうまいかな」と思って、おふくろに相談したところ、秋なので、栗おこわとキノコ汁を作ることに決定。22日に準備をした。
そして、23日......天候は曇り。8時ごろは晴れ間もあった。「うん、これなら行けるな」と思っていた。しかし、9時になると雲行きはあやしくなり、雨がパラパラと降り出した。
告知サイトには、小雨決行としていたけれど、そば刈りは雨が降ると芳しくない。「うーん、今日はやむなく中止だな。でも、お昼は準備しちゃったし、観光地をいくつか回って、お昼を食べて解散にしようか......」とあきらめモードで待ち合わせ場所に。
「雨なんで、今日は中止にしようか悩んでいます」......事情を正直にお話したのち、とりあえず現地へ。
現地へ行ったら雨があがってきて、うっすら薄日が差した。「せっかく来ていただいたのだから、これならもうやるしかないか」と決めた。だから「決行」なのだ。
一人ひとりに鎌(かま)を渡して刈り方を説明する。そして、よーい、スタート。
刈ったそばは、小さく束ねて、さらに4つに束ねて立てかける。天気がよければ、束ねずに、そのままそばの実を脱穀(そばの実を茎からはずす作業)したかったのだけれど、雨の中では実がくっついてうまくはずれないので、今日はこの形に。
みんなでそばを刈る
1時間弱過ぎたところだろうか。また、雨がぽつりぽつりとあたってきた。だが、中途半端に終わるわけにもいかない。幸いにも、残されたのはあと少し。急いで刈り取って、悪条件の中でも、無事、すべてを刈り終わることができた。あー、本当によかった。お天道様、ありがとう!
この後は、近所の公民館へ移動。みんなで栗おこわとキノコ汁を味わった。
参加者からは......
- 申し込んでから、そば狩りが楽しみで仕方がなかった。初めての体験で楽しかった
- 時間的に「無心になる」まではいかなかったけれど、貴重な体験になった
- 研修プログラムにするなら、天候など、考えるべきところはたくさんありそう
- 普段、体を動かしていないので腰が痛くなった。体を動かさなくちゃ
- キノコ汁がおいしかった
- 鎌をもったのがはじめて。手を切りそうになってヒヤッとしたけど楽しかった
- 普段何気なく食べているものが、多くの人の手が加わっていることに改めて気付いた。感謝の気持ちが湧いた
など、いろんな声が届いた、そして解散。そば狩りは、無事終えることができたのであった。
~~
そもそもなんでそば狩りを企画したのかを少し、お話しておきたい。
今回のそば狩りは、いわゆる「農業を体験しよう」「農業を楽しもう!」ということを目的にしたもの......ではない。
しごとのみらいでは、一人でも多くのビジネスパーソンに、楽しく働けるようになることを願っている。けれども、ビジネスシーンにはさまざまなストレスも多く、心が折れそうになることもあって、楽しいとは言えない実態がある(ボクにもそういう経験がある)。私たちは、この課題を何とかしたい。
また、しごとのみらいの拠点は新潟県の中山間地、妙高高原にあるのだが、地方は地方で地域の衰退や農業人口の減少などの課題がある。
そこで、ビジネスパーソンが抱える課題と、地域が抱える課題を掛け合わせて、両方の問題が解決できる方法がないかと考えている。その一つの案が農業体験だったのだ。
実は、私自身、プライベートで畑で野菜を作ったり、田んぼで米を作ったりしているのだが、苗を植えたり土に触れたりすると、無心になれたり、暖かい土の感触に癒される効果を体感している。
「自然の力を、ビジネスパーソンの課題解決に生かしたい!」――これが、そばの種まきから刈り取りまでの、一連のイベントを企画したきっかけだ。
今回、このイベントを企画してみて、「いろいろ課題があるなぁ」というのが実感。天候に左右されるし、その時の代替え案を考えなくてはいけないし、機材等の問題もあるし。本業の方と協働したほうがいいかも。それでも、まずはやれるだけやることができて良かった。
~~
10/25、そばの脱穀をした。
あとは乾燥させて、粉にして、そばも食べたいなー。