こうすれば「絶対うまくいく」方法はないが「よりよくする」方法ならある
こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。
ボクは研修や講演などで話をするとき、基本的に「絶対」「必ず」という断定的な言葉を使いません(ブログでも、そうかも)。
「○○の場合はどうすればいいですか?」と質問されたときもそうです。「○○の場合はこうです」とは言いません。「私の経験では○○だった」「状況によって異なるが、○○のほうがよりよいのでは?」という言い方をします。
なぜなら、「こうすれば『絶対』うまくいく」という方法はないと思っているからです。
そんな感じなので、人によっては「あいまい」に聞こえるらしく、「あなたの言い方はどんな風にもとれるように言うからずるい」「断定的に言わないのは自信がないからだ」と言われたり、講師業をしている人からは「受講生が不安になるから断定的に言ってあげたほうがいい」のようにアドバイスを受けたりすることもあります。
けれども、この言い方を変えようとは、今のところ思っていません。
なぜなら(繰り返しになりますが)、「こうすれば『絶対』うまくいく」という方法はないと思っているからです。状況や目的によって違うし、その時々によっても違うというのが、ボクの考え方です。
なぜ、このようにしているのか......それは、経験がそうさせるのでしょう。これまで、仕事でうまく行かないことがたくさんありました。その都度、「こうすればうまくいく」というノウハウを探しては、試しました。けれども、うまくいかなかったことが多かったなー。
仕方なく、「どうすればうまく行くんだろう?」と悩み、苦しみ、考え、試しては失敗して......。そうした経験の中で得たものは、言葉で表現するにはなかなか難しいものでした。それをあえて言葉にするなら、意外と、悩んでいるときに探したいろんなノウハウと、あまり変わらなかったりして(笑)。
でも、こうも思ったんです。「そうか!あのひとが言いたかった真意は、こういうことだったのか!」と。あの、言葉にならない感覚的なことが分かったときは、うれしかったなー。
その、一言では表現できない「何か」を伝えようと、あれやこれやと試しながら伝えています。それがうまく伝わらないのは、ごめんなさい、それはボクの責任。
それでも、「こうすれば『絶対』うまくいく」方法はやっぱりないんです。問題を解決するためには、そのとき、そのときの状況や目的に照らし合わせて、新しい選択肢を試してみるしかない。ボクが伝えられるのは、その選択肢でしかない。だから、「基本的な考え方は○○で、ボクの場合は□□だったけど、あとは、それぞれの現場で試してみて」と言うしかないのです。あとは、自分でつかんでください。
試してみて、失敗して、試してみて、失敗して......その繰り返しで、得た「何か」は、きっと大きいと思います。そして、もし、「何か」が分かったらぜひ教えてください。きっと、「大事なことは、アレだよね」「そうそう、アレアレ」って感じで、分かり合えると思うので。
そのチャレンジを続けてもらえたら、うれしく思います。