研修担当の方にお伝えしたい、研修や講演を成功させるための秘訣

こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。

とある企業のコミュニケーション研修を企画しています。今日は、研修担当の方にお伝えしたい、研修や講演を成功させるための秘訣についてのお話。

研修や講演をさせていただく際、事前にご担当の方とやり取りをして内容について詰めていきます。その際、話が進んでいくにつれて「これも入れられませんか？」「できればこれも」というように、内容が増えていくことがよくあります。

時間とお金を投資されるわけですから、「せっかくならこれも……」という気持ち、とてもよく分かります。

研修で講演を成功させるポイントの1つに「目的や対象を明確にしておく（絞っておく）」があります。

なぜなら、１回の研修や講演に複数のテーマがあると、聞いているみなさんにとっては目的がぼんやりしてしまうので、何が大切なのかが分かりにくく、「せっかくなら……」という想いに反して意外と反応が悪いです。

また、受ける対象――つまり、一般職向けなのか、管理職向けなにか、幹部向けなのか――もそうです。たとえば、一般職の方の話と、管理職の方の話は立場が違うので話の内容も当然違ってきます。どちらか一方の話は自分に関係のない話なので、聞いていてつまらなくなってしまうのです。その結果、どうなるかというと「期待していた内容と違う」になってしまうんです。

「せっかくなら……」というお気持ちもとてもよく分かります。「良かれと思って……」なのですよね。しかしながら「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということわざがあるように、一度にたくさんのものを得ようとするほど、逆に、得るものが少なくなってしまいます。研修や講演を成功させるためには、目的や対象を明確に絞っておきたいところです。