オルタナティブ・ブログ > 竹内義晴の、しごとのみらい >

「しごと」をもっと楽しくしたい!

中間管理職倶楽部 ― もしも、「中間管理職のためのコミュニティ」があったら・・・

»

こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。

昨日は恵比寿で「TCMを描いて語る会」でした。参加していただいたみなさん、ありがとうございます。

TCMは自分や周囲とのコミュニケーションをよりよくするツールなので、自分の将来について整理したい方、コーチングがうまくなりたい方、自分で考えない部下をうまくリードしたい方・・・など、いろんな立場の方が参加してくださいました。

この勉強会はスキルだけではなく、仕事の中で困っていることや感じていることなど、「安心・安全な場で会話を楽しむ」ことも意図しています。参加者のみなさんに楽しんでいただけたらうれしいです。

勉強会、懇親会ともに、参加者のみなさんといろんな話をしました。自分との関係、クライアントとの関係、部下との関係・・・みなさん、よりよくしたい、でも、うまくいかない・・・それでも、よりよくしたいと一生懸命頑張っているんだなと感じました。

懇親会も終わり、いろんな思いを抱きつつ眠りについたら、夜明けの、意識もうろうとしているなか、次のようなイメージが、まるで夢のように(っていうか、夢なんでしょうけど)湧いてきて、それが、意外と、「いま、こういう場が必要なのかもしれないな」と思えるイメージだったので、備忘録として残しておきたくなりました。

~~

そのイメージとは、「中間管理職倶楽部」というコミュニティを作ること。

中間管理職のみなさんは、困った上司や部下との間で、いつも孤独な思いをしています。本当は、職場をよりよくしたい。今までの経験を活かしながら、自分自身も充実した気持ちで楽しく働きたい。けれども、理不尽な上司に提案をしても聞き入れてもらえず、いつも威圧的に振る舞われています。また、部下の成長を願い、注意したり指導したりしたいのだけれど、時代感覚が違う部下にうまく伝えられず(伝わらず)、自発的な部下の育て方も分からない・・・。その結果、仕事を抱え込みがちでストレスも日々高まり、こころもからだも疲れ始めている・・・そんな悩み(というほど大きくないかもしれないけど)を慢性的に抱えつつ、誰かに話したいけど話し相手も身近にいないので、一人、孤独と戦っています。

そんな、中間管理職のみなさんが集うのが、「中間管理職倶楽部」です。

そこには、中間管理職、または、役職は無くても同僚をまとめる立場の方が集まっています。年代は20代後半から50代前半ぐらいまで。男女問わず。

平日の夜、いろんな勉強会が開催されていますが、仕事が忙しくなかなか参加できません。そこで、中間管理職倶楽部は、毎月1回、週末土曜日に開催されています。時間的には10時~17時まで、全国から業種、職種を超えて集い、爽やかな挨拶から始まります。

毎月開催されているので、まず、前回から今回までの間で、職場で実践したことを参加者同士でシェアします。上手くできたこと、できなかったことをお互いにシェアしあうことで、他の参加者の意見が参考になったり、新たなチャレンジへの意欲が湧いてきます。

その後は、職場で実践しやすい「コミュニケーションU」や「TCM」といったコミュニケーションスキルを学びます。「観察する」「合わせる」「聞く」「問いかける」「リードする」といった基本スキルから、会話の流れの組み立て方まで、専門スタッフからレクチャーを受けます。また、ワークの中では、参加者自身が職場で実際に抱えていることをテーマとして扱うので、毎回参加するたびに、話し、癒され、日常の仕事のストレスを解放していきます。

しかし、コミュニケーションスキルは1回学んだからと言ってすぐに実践できるわけではありません。倶楽部会員は何度でも参加できるので、参加するたびに実践的なスキルが身についていきます。

時には、仕事のメンタリティや自分とのコミュニケーションについても学び合います。日々の仕事のストレスに対し、いろんな視点があることに気がつき、自分自身と上手に付き合えるようになっています。

夜は毎回、懇親会があります。学んだスキルについて議論し合ったり、軽くお酒を飲みながら、日ごろ同僚には言えないことを話し合い、「分かります、私もそうですよ」なんて、同じ境遇にいるからこそ分かり合える仲間と語り合うことで、「一人じゃないんだ」というつながり感を抱きます。

宿泊される方は温泉に入り、こころに加え、からだも癒されます。

とはいえ、実際の職場では、突発的な「こんな場合、どうしたらいい?」という課題を抱えることもあります。日常的に意見交換ができるよう、サイボウズLive等を使った会員用のSNSがあります。

職場でさまざまな経験をし、少しずつ自信がついてくると、「今度は自分が、同じ立場で悩んでいる人たちの役に立ちたい」と思い始め、先に学んだ先輩たちが伝える側にまわりはじめます。職場以外のネットワークができることが楽しみの1つです。伝えることも勉強になるので、部下への指導も自然と上手くなります。

そして、しばらくしてふと気がつくのです。「中間管理職倶楽部に入るまでは、毎日会社に行くのが嫌で嫌で仕方なかったのに、そういえば、最近ちょっと変わってきたな。中間管理職も悪くない。仕事って、案外楽しいものだったんだな」と。

この流れは全国の中間管理職へと広がっていきます。

~~

な~んて感じなんですけど、どうでしょうか。

中間管理職の年代だと、結婚して、子供もいて、中には家を買う人もいるから何かとお金もかかる年代。参加費は毎月、髪の毛を切りに行くぐらいがいい。年会費で36000円ぐらいならどうだろう?ご家族とのご予定もあるでしょうし、毎回参加することはできないとしても、月に換算すれば月3000円ぐらい。それぐらいなら、奥さんやご主人にも相談しやすいのではないかなぁ。コンテンツ的には1回でも参加していただければペイできるほど、品質には自信を持っているものなので、価格的にも内容的にもご満足いただけると思う。それ以上に大切なのはコミュニティだと思っています。まぁ、企業としてご参画いただくなら、もう少し高いほうがいいと思うけど。

学校みたいに、3年経ったら卒業っていうのもいいかもね。人の入れ替わりも大事ですから。

まぁ、あくまでもイメージで、案の案の案って感じなので、この先どうなるか(どうするか)はまだ分かりません。もうろうとした時間が終わって目覚めたときは、少しソワソワした感覚もあったので(恐れかな)。

それでも、こうして書いてみたらイメージがはっきりしたし、「安心・安全なこのような場があったらいいなぁ」と思います。

もし、このようなプランの必要性を感じている方、もしくは、「中間管理職倶楽部のようなプログラムがあったら、自社の社員を入れたい」という企業、または、「そのプランはおもしろそうだから協力したい」という方や企業があったらご連絡ください。ボク一人じゃできないけど、同じところを見ている仲間がいれば勇気が湧いてきます。「こうしたらもっとよくなるんじゃない?」という前向きな議論をしながら、一緒に作っていけたらなと思いますので。

追伸:

去年の8月に、もしも、「ビジネスマンのための、癒しのホテル」があったら・・・という記事を書いて、そのスモール版のコミュニティ&コワーキングカフェ晴耕雨読はイメージの中から生まれました。もし、このプランが実現しちゃったら・・・ちょっと怖いな(笑)。

Comment(0)