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「しごと」をもっと楽しくしたい!

すぐれない気分を楽しく、楽しい気分をより楽しくする方法

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私の知人に、株式会社心に響く話し方の宮北結僖さんがいます。宮北さんは女優の経験を活かして、「心に響く話し方」をビジネスマンなどの教えていらっしゃる、素敵な女性です。

以前、インタビューさせていただいたのですが、女優さんが表現力をトレーニングする1つの方法に、シーンとまったく関係のない音楽を流しながら演じる方法があるそうです。

例えば殺人事件を扱うドラマで思い浮かぶのは、火曜サスペンス劇場のテーマソング「♪ジャ! ジャ! ジャーン!♪」のような音楽です。しかし、料理番組の冒頭に流れる「♪チャンチャラララララチャンチャンチャン♪」のような音楽を流しながら殺人事件のせりふを言うと、表現力がつくとともに、同じせりふなのに、音を変えると気持ちが軽くなるというのです。

ちょっと想像してみるだけでも、その感覚が分かりますよね。このように、私たちの感情は、五感に大きな影響を受けています。

難しく考えなくても、ちょっと気分がすぐれないときに、お気に入りの音楽を聴くと気持ちが前向きになってくるような経験は、誰もがお持ちだと思います。

このように、五感は、楽しさをより楽しくさせたり、すぐれない気分を良くするのに大きな役割を果たしているのですが、「五感の使い方」を学んだことがある人は、どれだけいるのでしょうか。

さて・・・

日曜日、新潟市で開催しているNLPプラクティショナーコース4日目でした。コミュニケーションにおける五感の使い方の基本についてレクチャーしてきました。

参加者のTさんは、ワークで面白い実験をしました。

まず、苦手な人を頭の中でイメージします。苦手な人なので、最初はイメージするのすら嫌だったそうです。

苦手な人の顔をイメージした後、その人の声を変化させます。テレビ特番「○○警察24時」に出てくる、あの、モザイクがかかった人のような甲高い声に変化させたそうです。

すると、Tさんは笑い出し、「思い出すのも嫌な人なのに、声を変えたらおもしろくなって、胸のつかえがとれた」といいます。

それはまるで、冒頭にお話した、殺人事件のドラマのBGMを、料理番組の冒頭に流れる「♪チャンチャラララララチャンチャンチャン♪」に変えたようなイメージです。

「これは面白い。日常でもやってみたい」とおっしゃっていました。

この方法は、すぐれない気分を楽しくしたり、楽しい気分をより楽しくしたりするのに役立ちます。

たとえば、以前、「家庭教師のトライ」のCMで、先生(?)が落書きされていくのがありましたが覚えていらっしゃいますか?あのCMは、内容以上に落書きが面白くて笑ってしまうCMでしたが、頭の中で苦手な人をイメージしながら、落書きしたり、愛嬌のある着ぐるみを着せたりしてみると、すぐれない気持ちが変わるのです。

ポイントがあるとしたら、遠慮せずに自由にやること。

いろんなシーンで応用できます。気軽にやってみてください。

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