専門家を目指す人が「専門家のサポート」を受けるべき5つの理由

職業柄、「コンサルタントになりたい」「コーチになりたい」「カウンセラーになりたい」という声をよく耳にします。

「いろんな資格を勉強しているのですが、どうしたら専門家になれますか？」と聞かれるので、「ご自身はコンサルタントやコーチ、カウンセラーをお願いしたことはあるのですか？」と問いかけると、多くの方が「ない」と言います。

その道の有効性を体験していないのに、どうして専門家になれるのでしょうか。

もし、あなたがコンサルタントやコーチ、カウンセラーのような専門家になりたいのなら、その道の有効性を確認する意味でも、まず、あなたご自身が、目指す仕事をされている専門家からのサポートを受けることを強く勧めます。

私もこれまで、何人かのコンサルタントやコーチ、カウンセラーをお願いしてきましたが、専門家のサポートを受けることで次のようなメリットを感じました。

■その仕事の有効性を実感できる

コンサルタントやコーチ、カウンセラーのスキルについて、知識なら実体験がなくても身に着けることはできます。けれども、いくら知識があったとしても、そのまま現場で使えることはまずないでしょう。

現場に出たときに最も役立つのが「自分自身が専門家のサポートを受けた経験」です。専門家が使うコミュニケーション力は本当に強力で、たった一言がきっかけで「動かなきゃ」って思うことが多々あります。

自分自身で経験しているからこそ、クライアントに「考えるきっかけになる問いかけ」「心に響く言葉」をかけることができるのです。

■ビジネスのノウハウが分かる

いくら専門スキルがあっても、それをビジネスの形にできるかは別の問題です。実際のサービスを提供する際には、自分のサービスをPRし、顧客と出会い、クロージングし、サービスを提供し、終了するという、一連の「仕事の流れ」があります。

ビジネスの形にする際、もっとも手っ取り早いのは「すでにあるものをまねる」ことです。すでに形にしている方は、このような「仕事の流れ」を作り上げていらっしゃるので、大きく役立つでしょう。

■クライアントになる立場が分かる

いろんな課題を抱えている人が専門家にお願いしようと思うとき、「お金」「時間」「効果の信ぴょう性」など、いろんなハードルをクリアする必要があります。その気持ちに寄り添ってくれないと、クライアントはあなたにサービスをお願いすることはまずありません。

自身がクライアントの立場になることで、あなたのサービスを受けようとする人の本当の気持ちがわかるのです。

■協力してもらえる

すべてをゼロから立ち上げるのは結構しんどいことです。すでに形にしている人は、情報発信の仕組みや人脈を持っていることが多いもの。それぞれの専門家は、あなたの活躍を心から願っているので、あなたがやろうとしていることをブログやメールマガジン等で告知の協力をしてくれるでしょう。

■メンターになってくれる

専門家として独り立ちしようとするとき、すべてが思い通りに進むのは稀です。顧客と出会うことができず、悔しい思いをすることもあるでしょう。

すでにビジネスの形にされている方も、多くの方が上手くいかない時代を味わっています。始めたばかりのときに味わう不安、孤独感を解消するための、よき相談相手になってくれることでしょう。

気持ちを本当に分かってくれるのは「その体験をしたことがある人だけ」です。

～～

自分自身で体験しているからこそ「これ、結構いいよ」って言えるんだと思います。そのためにも、あなたが専門家を目指すのなら、まずご自身でその有効性を体験してください。