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「しごと」をもっと楽しくしたい!

「買った方が安い」で失ってしまうこと

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先週末、田植えをしました。

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我が家の裏にはいくつかの世帯の田んぼがありますが、
今、水が張られているのは我が家の田んぼだけで
それ以外は耕作放棄地になっています。

私の代でも引き継ぎたいと思っているのですが
田植え前の細かい準備も、田植え後の管理も全然分からず
現時点では、田植えや稲刈りの時だけ手伝っているのが実情です。

でも気持ちだけは、私も米作りができたらいいなぁと思っています。

この季節になると、毎年いろんなことを考えます。
今年は「自分で作ること」と「作ることをやめて買うこと」
について考えました。

これをご覧の多くのみなさんは、米を買っていると思います。
スーパーで買うと分からないかもしれませんが
米作りは、みなさんが思っている以上に手間とお金が掛かります。
家庭菜園のノリではできません。

田んぼは毎日の水の管理が必要ですし
あぜ道の草が伸びれば草刈りをしなければなりません。
水田の中にも雑草が生えるので、取り除かなければなりませんし
そのほか、細かい仕事がたくさんあります。

また、昔と違って手作業ということはないので
トラクターや田植え機、コンバイン、米の乾燥機などの機械も必要です。
だから、お金が掛かります。

「手間」と「お金」のことを考えると、
「買った方が安いんじゃないか」という選択肢も生まれるのですが
やめることで失うこともたくさんあると思うんです。

まだ、苗を人が植えていた時代には、たくさんの人手が必要でした。
今回、田植えに兄貴が手伝いに来てくれましたが
田んぼをやめると、身内の集いが1つなくなります。

また、昔の人は「ごはんは残さず食べなさい」と言いました。
自分で作った食べ物は粗末にはできないという気持ちが
自然に働くんだと思います。

でも今は、「残さず食べなさい」なんて言うと
「そんなに無理させてはいけない」と逆に怒られるぐらいです。
そういう、「食べ物を大切にする」という大事な文化も
失われていくような気がします。

確かに、作るより買った方が楽で安いのかもしれません。
でも、金銭の基準だけで簡単に決めるのは、ちょっとなぁ。
やめるのは簡単ですけど、それと同時に大事なものも失ってしまう気がするんですよね。

なんて、偉そうなことを言っても
自分では、まだ何もできないんですけどね。
自分の代になったら、本当にできるのか不安もあるし。

でも、気持ちだけは続けたいと思っています。

今年も、カエルの鳴き声が聞こえ始めました。

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